木春菊  [偕老同穴] 証 100 | シンイ二次小説でんべのブログ

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「今日は、みんなでご馳走を
食べるんだから、あなたたちも掛けて
ちょうだいよ」

「はあ…では特別な日と言うことで
イルム、サンミ貴女方も座わらせて
頂きましょう・・」

卓を囲む家族
テマンが箸を持ちウンスの頂きましょう
の掛け声を待っている

「お肉はないのよ…でもね昼前に
サムさんが、卵を手に入れてくれたの
とっても貴重だから、3つだけだけど
エギョンが工夫して作ってくれた
ケランチムよ、ふわふわの茶碗蒸し
ってところかしら…ふふふ
頂きましょう」

卓の上には、深い大皿にふんわり
盛られたケランチム。ウンスの
世の味の再現は流石に難しい…
だが・・・
料理の腕は誰にも負けないと
自負するエギョン!試行錯誤を繰り返し
どうにか形になった

「美味しい---!ふわふわよ」

一番始めに匙を入れたのは無論ウンス。
匙の上で、ぷるぷる揺れるケランチムを
一口食べた第一声である。

それを合図のようにテマンが匙を
入れていた「うまい!」そう大きな
声を出し満面の笑みを浮かべる

「食べて…ちょっぴりお酒を飲むなら
飲んでも構わないのよ…テマンはどう?
そう言えば、飲んでるところ見たこと
ないかも」

「俺は飲まないんです…皆が怪我を
するんで…」

「あらそうなの?…酒癖が悪いって
ことなのね…ふふふ・・じゃあ止めと
いてね」

いくら女主が飲んでも構わないと
言ったとしても、流石にそれには
従う事は出来ない…エギョンとチョンス

「チョンスは?…飲んでも構わないわよ
と言っても飲まないわね…分かってる
立場を気にするのよね・・・でも
寂しい食事よね…だれも飲まないなんて
・・・」

「ウンス…そればかりは仕方あるまい
諦めよ…」

ヨンは、ちびちび盃を口にし
ウンスを見つめ伝える

「そうね…さあたくさん食べて
イルム、サンミ?伸び盛りなんだから
遠慮しないでよ…ふふふ」

「あ、はい…」

いつものような元気のない二人を
ウンスは気に掛ける

「本当に大丈夫なの?」

「・・・大丈夫だ!おらたち熱は
ねえべな…だども(だけど)・・・」

「なあに?言ってご覧なさい」

「・・・い、いつも仲がいいから
どうしたら、そのようになれるのか
と、思っただけです」

サンミが、真実を告げることはせず
しどろもどろに答える

「ん?どうしたら・・そうね・・
パートナー…えっと、私の場合は
旦那様の事を指すんだけど、そばに
居ても、なお恋しいって思えること
が大事だと思うわ…長いこと夫婦
(めおと)でいると、そんな気持ちも薄れ
てしまうらしいの…白髪のお婆さんに
なっても、そう思う心根が
大切なんじゃないかしら」

「ふっ…案ずることはない、俺とて
白髪になろうとも、いまと変わらぬ
ことだけは、言い切れる故」

ちらちらとヨンの様子を伺い
ウンスは、言葉を選び口にしていたが
ヨンの返しに、あからさまにほっと
した表情を浮かべ満面の笑みになる

「ありがと…よぼよぼになっても
よろしくね…ふふふ」

そう呟き、ヨンの肩にちょこんと頭を
乗せ呟いていた


テマンは我関せずと、一人ご馳走を
ぱくついている
ヨンの言葉に、嘘のないことは
テマンなら分かるためだ


こうして、あれやこれやと会話を交わし
楽しい夕餉の時は
あっと言う間に過ぎる

「じゃあまた明日ね」

主二人が閨に姿を消すと…

「あれで、良かったよ…真実を
話はしないかと、はらはらしていたけど
まあ…あれならなんとか誤魔化せたね」

「白髪になってもなんて俺には
言えないよな?言い切れる旦那様が
すごいさ」

そんな会話をしながら、四人で後片付け
をしていたとは、知る由もない
二人であったが

ヨンは、無論湯殿で軽く事に及んだ
折り、イルムとサンミの気配を感じては
いたが…ヨンもまた真実を告げるのを
避けていた。なぜならウンスが
子細を知れば、閨以外は一切禁止と
言い出し兼ねない事を、知っている為
である



※※※※※

豪雨被害に遭われた皆様
心よりお見舞い申し上げます。

ニュースを見ていると心が痛みます。
天災は怒りのもって行きようが
ありません。どうぞ身の安全第一に
過ごして下さいませ。   でんべ




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