木春菊  [偕老同穴] 証 25 | シンイ二次小説でんべのブログ

シンイ二次小説でんべのブログ

シンイ二次小説を書いています


「ならば大護軍も戦になっても構わぬと
申されるおつもりか、高麗軍を
束ねる大護軍の言葉とは、由々しき事故
王様どうか耳をお貸しにならず
国を民をお救い下さいませ」

イ・ソンミョンは、床にひれ伏し
額を床に擦りつけ頭を垂れる

「黙らぬか!!これ以上申すつもり
ならば、その良く回る口
医仙殿に頼み縫うて貰うが構わぬな!」

「王様・・・、では重臣の方々に
お尋ね致しとう存じます
方々は、どう思われるのか」

「イ殿、もうよかろう
そなたは単に、元に取り入るつもりで
あろう、違うか?」

カン・ヨンジュが重い口を開く

「何を申されますカン殿、私くしは
この国を民を思い、断腸の思いで
医仙を召し出すのが、妥当と思ったまで
にございます、大護軍には、元の豪商の
娘を、嫁がせる段取りを
既に付けております」


ウンスの肩が小刻みに揺れ始める
泣いているのかと、不安になり
ヨンは腰を屈め顔を覗き見るが…

ウンスは、勢い良く立ち上がると
首筋に血管が浮き出る程捲し立てる


「あったまきた!!人をなんだと
思っているのよ!イさん貴方は
本当に、私が元に行けば丸く収まると
思ってるの?あり得ないわ
私は、この人から離れるつもりもないし
この人も、私から離れないと信じている
わ」

「ウンス、もうよい!」

ヨンは苦虫を噛み潰した顔をし
ウンスの手を引き、椅子に腰掛けさせる

王様も片頬をおあげになり
にやけ顔で見つめていた

「王様、お聞きになりましたか?
我々重臣に向かい、この無礼な
ものいいを!漸く正体を表したのでは
ありませぬか、大護軍も惑わされて
おるに過ぎませぬ!この地には
このような女人はおりませぬ…
身の程知らずも甚だしい!」

ヨンは怒りに震えていた
内功が指の先から漏れるのを
必死に抑えていたが
チュンソクがいち早くヨンのそばに
歩みより小声で呟く

「大護軍、なりませぬ
王様の御前にございます、堪えて
下され…」

「・・・ああ・・・」

ヨンは「ふぅ~」と息を盛大に吐くと
気を静める

「王様、某が申しあげても」

「構わぬ、大護軍」

「イ殿…戦になるなら受けて立つまで
国境地帯より一歩もこの地に脚を
踏み入れさせるつもりはござらぬ
この名に掛けて誓う…それでよかろう」

低く重い声が響き渡り、ヨンは再び
言葉を繋ぐ

「されど、この方に一歩でも近づいて
みろ…その方ら新元派の頚
もらい受ける!」

「大護軍…よく言ってくれた
イ殿、大護軍は嘘や戯れは言わぬ故
迂闊に手出ししようものならば
その頚、胴と離れる事になるであろう
王妃が義姉と慕う医仙殿に
己の私利私欲の為に、近づく者あらば
余も断じて許さぬ!」

「王様・・・」

新元派の重臣らは、ぽつりと呟き
皆、黙りこくる

「王様、その痺れ薬の入手経路を
スリバンに調べさせて、おりますれば
暫しご猶予頂けますよう、お願い
申し上げます」

「相分かった、大護軍よしなに頼むぞ」

「王様、一つお願いがあります」

「申されよ、医仙殿」

「はい、痺れ薬が手に入りましたら
典医寺で成分を調べるお許しを
頂けませんでしょうか…部分麻酔に
使用したいと考えています」

「ほう… 典医寺の役に立つのであれば
構わぬが…されど誤飲などしては
ならぬぞ」

「はい、イム侍医やトギや熱心な
見習い薬医員もいます、みんなで力を
合わせやって行きたいと思います」



イ・ソンミョンの処分は
入手経路、元との繋がりの裏を取るまで
保留となり、屋敷にて謹慎の命が下った



「本当に大丈夫でしょうか」

王様の私室にて、ウンスは肩を竦め
不安顔でぽつりと呟き、ため息を
落としている

「医仙殿、先程の威勢は何処へ
いかれたのだ、まったく別人の様に
余には見えるが…」

「・・・恥ずかしい事言わないで
下さい」

「まったく…時と場合を考えて欲しい
ものです…王様、誠にすみませぬ」

「仕方あるまい、医仙殿は曲がった事が
お嫌いなだけではなく、身分などない
天界から参ったのだ」




中途半端でごめんなさいm(_ _)m
続きは明日で・・・・

ポチっとして下されば嬉しいです




にほんブログ村 小説ブログ 韓ドラ二次小説へ
にほんブログ村