木春菊  [偕老同穴] 109 | シンイ二次小説でんべのブログ

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「義姉様…赤子は順調に育って
おりますか?」

「はい、王妃様順調ですね
お天気がよい日や少し暖かい日は
今まで通り、散策なさって下さいね
部屋に籠りっきりは、良くありません
から、無理をなさらず、ゆったりと
過ごして下さい…ふふふ」

「義姉様の婚儀には、参列しても支障は
ないであろうかのぉ~?」

「婚儀は王妃のお計らいで、王宮の中庭
ですので、少しのお時間でしたら
大丈夫ですよ」

「真、嬉しゅうてならんのじゃ
義姉様の婚儀に参列できるとは
おもわなんだ故に・・・」

「でも悪阻が酷い場合は参列なさるのは
主治医として許可出来ませんよ」

「妾は、悪阻とは縁がないやも知れぬ
いまだ吐き気などないゆえ・・」

坤成殿に毎朝、診脈に顔を出すウンス
それを笑顔で迎える王妃様と叔母様
婚儀の日取りも決まり、世話しなく
時が過ぎて行く
ウンスが典医寺に戻ると、王妃様と
叔母様はひそひそ話をしていた

「チェ尚宮、東屋は婚儀までには
間に合いそうかのぉ~--」

「はい王妃様、甥と嫁御にばれては
と、二人が屋敷に戻る刻限には作業を
終えねばなりませぬ故、なかなか
捗(はかど)らないと棟梁が愚痴を溢して
おったと、屋敷の使用人が申しており
どうなりますのやら・・・」

「そうであったか・・・屋敷の披露宴
とやらにも妾も行きたいのぉ~」

「それはなりませぬ!今が大事な時期と
医仙が申しておりました故・・
中庭にての婚儀の式典のみ、それも
ながいはなりませぬ」

「真、姑のようじゃ・・義姉様にも
そのように接しておるのか・・?」

「・・甘やかしてはなりませぬ故
それなりに・・・」

チェ尚宮は苦笑いを浮かべ、顔を横に
向ける




「あら、チュンソクさん
珍しいわね、一人?何かあったのかしら
また兵舎で何かあっの?」

「いえ…煎じ薬を頂きたく…」

「え?チュンソクさんになの…」

「はい…胃の府がきりきりと痛む故に」

「それは大変!侍医…お願いできますか
私ではその・・・」

「ふっ…承知しております医仙殿
大護軍にお気をお使いなのですね…」

「・・そんな変な笑み浮かべないでよ
もう言い争いはしたくないの…それだけ
なんだから…」

ウンスはぷぅ~頬を膨らませぶつぶつと
文句を言っている

「護軍、寝台へどうぞ」

侍医がチュンソクを診る
そしてトギに煎じ薬の指示を出す

「針を打ちましょう、胃の府の痛みが
少しは和らぐ筈です、何か気に病む
事でもおありでしょうか?」

「・・・別に・・・」

「胃の府の痛みは、主に気に病む事が
多い方に見受けられます、お役目で
他言出来ないこともおありかと…」

「・・・・」

医療用寝台に横たわるチュンソクに
針を施し、侍医はチュンソクに問うが
チュンソクは、それを語る事はなかった




「チュンソク大事ないか?お前が
典医寺とはな…俺絡みか」

「め、滅相もございません大護軍
ただの疲れと侍医が申しておりました」

「そうか…侍医がか?ならば今日は
ゆるりと休め、俺が代わりを勤める故」

「大護軍にそのような負担をお掛けする
訳には参りません、某は頑丈故
寝ずとも大事ありませぬ!」

「己を大事にせぬ者は、部下をも
護れぬ、黙って俺の言う事を聞け!
よいな、これは命である…」

「・・・はっ!ではお言葉に甘えさせ
て頂きたく・・・」

「それでよい、最近身体が鈍って
仕方がない故、俺が直々鍛練をする」

ヨンはにやりと笑みを浮かべると
私室を飛び出して行く
その後ろ姿を「はぁ~」と
ため息を付き、チュンソクは
見送るのである


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