めぐり逢い永遠に(開院、出産)3 | シンイ二次小説でんべのブログ

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開院から一月がたち
外来に訪れる患者も増え
入院患者も
もうじき満床に届く勢いだった
十二月に入り寒さも本格的になり
粉雪が根雪に変わりそうな程
寒さが厳しい季節が訪れていた
ウンスも安定期に入り
精力的に病院長として活動していた


病院が軌道にのってくれたのは
嬉しいけど、患者さんが
多いのも考えものだわね・・
事務長・・そう思いませんか?

ウンスは事務長である叔母と二人
社員食堂で遅めの昼食を取りながら
会話をしていた

ヨンも忙しくて、この頃じゃ
帰りも違うし、私も現場に出たいけど
ヨンから許可が出ないんです
病院長は私なのに・・・

と、ぶつぶつ文句を言いながら
昼食を頬張っていたが
背後が騒がしくなってきた
事務長が声を掛けながら
看護師を呼び止めた

病院内を無闇に走るな
何をそんなに騒いでいるんだ・・

はい…事務長すみません
子供が救急で運ばれで来たんですが
副医院長がオペ中でして
外科の先生に助っ人を頼む様に
副医院長がおっしゃいまして

成る程・・で、どんな具合なんだ?

はい…
鎖骨骨折です
副医院長は、後三十分位は
戻ってこられませんので・・・

私がやります

ウンスは声をあげた

副医院長が戻る前に終わらせます
案内して…

キリッと前を向き
胸を張り先を急ぐウンス…

ウンス大丈夫なのか?
医療の事は詳しくないが
長い時間掛かるのか
ファジュに害は・・・・

事務長は病院にいる時は
名を呼ばぬ事にしていたが
妊婦のウンスが処置を
すると聞けば黙っては要られず
つい名を呼んでしまっていた

事務長…私も医者です
オールマイティーで何でも見てきました
だから任せて下さい
急がないと・・

事務長の話を遮り
ウンスは医者の顔になった
処置室に着くと小学生位の子供が
母親と並び椅子に腰掛け待っていた

どうされましたか?

はい…少年野球をしていて
ダイビングキャチをしたと
母親が説明していた

レントゲンを取って貰って・・

看護師に指示を出し
暫く待って居ると
少年と母親が戻ってきた




ヨンが担当したオペ患者は
開院初日に入院してきた
肝臓癌の患者だった
バイタルが安定するまで手術は
出来ないと判断した為
今になり内科から回ってきた手術だ
肝臓の癌の部分を切除するだけの
予定が開腹してみると
思いの外難航していた

誰が助っ人に
外科から来たのかを確かめる様に
ヨンは看護師に指示を出していた
直ぐに病院長が助っ人に
名乗りをあげた事が報告された・・・


三角巾で吊るし
バストバンドをしっかり巻き
保存療法をウンスは選択していた

良く我慢したわね…ふふ

ウンスは子供の頭を
ポンポンと撫でていた

ウンス!・・病院長・・・

手術を終え急ぎ救急外科の処置室に
飛び込んできた
患者が目の前にいたので
呼び名を改めていた

副医院長・・・
鎖骨骨折なんです
保存療法を選択したんですが
どうでしょうか・・

ウンスも患者の前では
敬語を使うように心掛けている
ヨンは直ぐに
レントゲン画像を確認し
まだ小学生と言うことでこれから
成長過程の為、それで良いと判断した

複雑骨折ではない様なので
保存療法で経過を見てみましょう

と、母親に告げた

ウンス・・大丈夫なのか・・

ん?大丈夫よ・・私も医者なんだから
つい半年前まで
現役バリバリの外科医だったのよ
心配しないでよ・・・
もう安定期に入ったんだし
動いた方が出産が楽になるわ

そうかなら良いが・・

なんか久しぶりに病院で顔見るかも
ヨンは忙し過ぎるのよ
帰りも遅いし、心配してるんだから・・

ウンスはヨンのそばまで行くと
自分だけの定位置に収まる

ウンス・・
俺なら大丈夫だから
心配しないで心穏やかにいてくれ

そう呟くとヨンはぎゅっと抱き締めた

あ!!

ウンスは素っ頓狂な声をあげた

どうした・・・

動いたわ…ファジュが・・・
元気で育ってるのね…

ウンスは自分のお腹に手をあて
優しい母の顔になり呟いていた
そうしてヨンの手を取り
自分のお腹にもって行くと
元気良くファジュが動いて挨拶していた

お~~~

ヨンは感動の雄叫びをあげた
その瞳は蕩けるように優しいものだった




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皆様こんにちは


いつもお立ち寄り下さり誠に
ありがとうございます

医療関係の文言は
現実と違うかも知れませんが
お話と言うことで広い心で
受け止めて下さいませ


でんべ





































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