めぐり逢い永遠に結婚編69 | シンイ二次小説でんべのブログ

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JR京都駅で軽く昼食を食べる
駅構内にある新福○菜館本店
で真っ黒な中華そばと
黒い焼き飯を注文する…

老舗の店らしいが
この黒さが何とも不気味だけどな・・・

そう呟くとトルベが先に毒味をする

ん?これは旨い!
見た目は不味そうなスープだが
うん!旨い・・麺は中太麺かな…

時々ウォルに説明しながら
ズルズルと麺をすする音がする

ウォルは黒い焼き飯に
恐々スプーンを入れてみる

・・・ほう、美味しい・・
食べたことのない…味
上手く表現出来ません・・が
でも見た目の何倍も
あっさりしていますよ
トルベさん半分こしましょう?
そちらも美味しそうですよね

ウォルはにこにこしながら
ラーメンをすする

美味しい!・・・・

二人で半分ずつ食べ容器は
空になった・・・

ご馳走様

電車の時間が迫り慌てて
近鉄京都線へ向かう

間に合った・・・

と、呟きトルベは二人で
座席に座り、パンフレットを広げる

一時間掛からないようですね
野生の鹿なんですよね?
公園で芸をするんですか・・

ウォルは矢継ぎ早にトルベに質問する

・・・俺にもさっぱり・・・

ふふふ…そうでした・・・

二人は顔を見合せ微笑む


近鉄奈良駅から散策しながら
歩くことにした…

あのお寺は?なんと言う所なんですか

ウォルに質問されると
慌ててパンフレットを開く

えっと…東大寺だろう
後で寄ろうか…

そう呟くとウォルの顔を覗き込む
コクンと頷くウォル

疲れてないか・・

足が少し・・
ヒールで来なければ良かった

大変だ、ほれ

と、ウォルの前にしゃがみ込む

え!無理です・・・
大丈夫です歩きますから

ウォルは真っ赤に成ながら先に進む

はあ・・頑固なんだな・・
新婚旅行なんだから
もっと甘えれば良いものを…全く・・

そうこうしているうちに
奈良公園に到着した

皆さん煎餅を持っていますね…

と、ウォル辺りをキョロキョロ見回す

あ、彼処に売ってるみたい

ウォル!

トルベはウォルの後を追いかける

勝手に走るな!足が痛いのに
転んで怪我でもしたらどうするんだ
頼れる先生方はいないんだぞ

あ、はい、ごめん・・なさい

しょんぼり肩を落とし呟く

はぁ・・・

心配で・・・
きつい言葉を投げたな
俺の方こそすまん

そう呟くとぎゅっとウォルを抱きしめた
トルベの大声で、回りにいた観光客と
鹿もぴくんと肩を竦める

煎餅買うか?

はい…

二人は鹿煎餅の束を三束買いトルベは
一束をウォルに渡し、自分の手に持ち
余りをポケットに押し込んだ
災難の始まりとも知らず・・・

まとわり付く鹿が可愛い
なんて喜んでいたのは最初だけで
何頭も一度に寄って来ては
恐怖を感じる

ほら、一人ずつだ順番にやるから
並べなどと、通じる筈のない会話を
していた・・・

一頭の鹿がトルベのポケットに
鼻先を突っ込んできた

あ、トルベさん鹿が・・・

ウォルが気が付いた時には手遅れだった

おっとお前何してる・・
やるから、分かったから

言葉が通じる訳もなく
散々ポケットの中を荒らされ
苦笑いで誤魔化すしかなかった

奈良公園から然程離れていない
東大寺に寄り大仏の大きさに感動し
京都に戻る為に再び電車に乗り込んだ

清水寺と言う所の夜桜が
ライトアップされて綺麗なんだ

そうなんですね…楽しみです

京都に戻り清水寺へ
本堂にまで登ると
下から桜のライトアップがされている
辺り一面夜桜が醸し出す風景は
圧巻としか表現出来ない・・・


この風景は忘れる事が出来ません・・
いずれ子供が出来たら、連れてきたい

ウォルの言葉にぽかんと口を開けたまま
頷くだけのトルベ

聞いてます?

ウォルは、ぼ~として辺りを
見回すだけのトルベの反応を伺う

あ、あぁ~そうだな
子供が出来て少し大きく成れば
また来よう・・・
子供は何人でも嬉しいからな

はい…ふふふ

少し照れながら返事を返す
腕を組みながら暫く眺め
眼に焼き付け旅館に戻る二人であった



































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