そろそろ失礼するわ
ヨンは歩けるの…
ウンスはヨンの顔をみる
チェ先生内功は、記憶を便りに
使われているのですね…
チャンビンの問いに無言で頷く
日々の鍛練は…
していない・・
そうですか、今の時代にまさか
内功を使うと事をが起こり得るとは
思いませんからね・・
人目に付けば騒ぎになる事も
有るでしょう…
一度必ず行かせて貰います
あ…待っている
チャンビンの病院を暗闇に紛れ
人目に付かないように
駐車場へ滑り込んだ
私が運転するわ
たまには言うこと聞いてよね
ウンスは腰に手を当て、豊かな胸を
尚一層強調するかのように、胸を張り
威張っている
ふぅ…分かった
貴女には勝てない、今でも昔も…
な、テマン・・
兄貴は戦では負け知らず
でも屋敷に帰ると、ウンス、ウンスと
姉さんの後ばかり追いかけて
居たから…
・・そんなだったかな
ヨンは鼻の先を人差し指で
掻きながら呟くと
・・・・・！
こら！テマン余計な事を
テマンはさっとウンスの背中に隠れた
ふふ…当たってるわね、テマン
テマンは私よりヨンの側に居たんだから
ずっと見てきたから真実よ
ふふふ…
テマンを庇う仕草のウンスに
苦笑いを浮かべるしかなかった
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一方トルベとウォルは
スーツを買い求め、後半時間もすれば
診療所が見えてくる距離まで来ていた
トルベさん…
チェ先生は大丈夫でしょうか
大丈夫でしょう
あの方は仲間を奥様を護る為なら
どんな試練にも自ら向かわれるお方
どんな時も正面突破の方なんです
そうでしたか…
チェ先生は人間的にも凄い方なんですね
今度生まれ変わり
同じ時代なら
また側に居たいそう思える男です
トルベは自慢気にウォルに聞かせる
トルベさん
嬉しそうですね
あ、勿論ウォルさんともまた同じ時代に
生まれ落ちたいですよ
ウォルはトルベの言葉に
嬉しそうに微笑む
それでいつ頃うちの両親と
会って下さいますか？
いつでも、両親の都合を
聞いておいてくれますか
仕事終わりでも俺は構わないが
バシッと決めてやりますから…
はい…頼もしいですが
両親は家柄重視ですから
何とかお願いしますね
でも両親が例え反対したとしても
私の考えは変わらない
トルベさんと一緒に居たい…
ウォル…嬉しいが
ちゃんとご両親に認めて貰い
嫁に貰うつもりでいます
ケジメはしっかり付けないと
男の沽券に関わりますから！
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捕まった・・？
どじ踏みやがって…
ガチャン！ガチャン
キ・チョルは悔しそうに唇を噛み締め
部屋の中の陶器に八つ当たりをしている
どうしてくれようか…くそ！
次から次にわしの大切な物を
奪って行く・・
わしばかり目の敵に
しおって…
チェ・ヨン、あの時からの因縁を
必ず果す覚えていろ・・
この部屋も不味いな
取り敢えず塒(ねぐら)をを変えるか
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