どうするの…行かないの
ん…
ヨンは含み笑いを浮かべた…
なに…何なのその顔は…
悪戯小僧の顔して…
あ！サプライズにしてくれるのね
教えてよ…ふふ
ウンスはヨンの腕を左右に
揺らしまるで
子供の様な仕草をしている…
白い歯を出し満面の笑みだ
ウンスの手を取り…
優しい眼差しを向け
教えてはサプライズになりませんよ
ですから…当日まで内緒です
えぇ～つまんない…
・・でも..分かった
楽しみにしてるわ…
ん、んん…
ウォルの咳払いと
隣にはトルベの顔は
口端を上げにやついている
次の患者さんお呼びしますよ！
ピシャッと言われて
首を竦め舌を出しておどけて見せる
トルベはすまなそうに
ヨンに話す
さっき親しくしていた
元同僚から電話が有り
キ・チョルが姿を眩ましたそうです…
いつ仕掛けて来るか
分からないから十分気をつけて
行動して欲しいとの事でした…
分かった…宜しく伝えてくれ
は！
ウンス聞きましたか…
いつも俺の側に
はい…でも診療所内なら自由で
構わないかしら…
だって・・・トイレまで・・
恥ずかしいわよ…
俯きくっきり浮き上がる
鎖骨の辺りが赤い
・・・・・
コホッ…
分かりました…じゃ診療所内は
自由で構いません…
ウンスがもじもじしているせいで
ヨンまで赤くなった…
午後の診察が終わる頃
不意を付き叔母が訪ねて来た
どうしたんですか…叔母様
いやな…お前達
食べ物の好き嫌いは
ないのかと思ってな…
ウンスに顔を向け淡々と話している
そんな事を聴きに
わざわざ二時間も掛けてきたのか
いや…違う・・・
・・・それはだな・・
二人を見ようとはしない…
顔は10時の方向を向いている
・・アパートで…
新婚初夜を迎えるつもりなのか・・・
ふぅ……
尋ねる私が恥ずかしいではないか…
そう思うなら聞くな…！
ちょっとむすっとした顔のヨンが怒鳴る
ちょっとヨン…言い過ぎよ
ウンスもそう言うものの
もぞもぞと自身の手を握りしめ
落ち着きがない…
アパートでは狭かろうと…
私が家を空けるから
結婚式の後
泊まれば良いと言いに来たんだ・・・
・・・気遣い有難いが
その日のうちに
新婚旅行に向かう…
ふぅ～
そうか…
明らかに安堵のため息だ
怒鳴ったりしてすまなかった
軽く頭を下げる…
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