さて、さて、
だれも楽しみにしていないとは思いますが、先日の続き第2章になります。
どうぞ!!
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当初、必要な資金がないと諦めかけていたジョンでしたが、
リチャードが提案した様々な提案に乗せられて
アルバイトをしたり、お小遣いの値上げを親に頼んだり、
親戚のお金持ちの叔母や、友人に出資を頼んだりして、
資金集めをした結果、
どうにか印刷用の中古の謄写版とインク、それに
レターサイズの用紙も揃えることが出来たのです。
リチャードの言うとおり、「成せば為る」だったのです。
それから二人は、毎日放課後になると
雑誌(と言っても、創刊号はレターサイズ用紙の両面だけでした)の
記事をまとめる下書き作りに夢中になって取り組みました。
ようやく雑誌は完成し、ある日の昼休みに
校内で手分けして皆に配りました。
内容は、二人が厳選した笑い話や、トリビア、
時代を皮肉った自作の詩など盛り沢山でした。
ところが、その裏表だけの紙一枚だけの雑誌の評判は意外なほど悪く、
誰もが、「つまんねぇ~」とか、「何だこれ?自己満足?」
と言っては、即行でゴミ箱に捨てられてしまったのです。
校内のアチコチのゴミ箱にクチャクチャに丸め込まれた
彼らの創刊号が沢山見つかりました。
それを見つけたとき、ジョンはまたしても
自分のコンフォートゾーン(居心地がいいと感じる安心圏)に
引っ込んでしまいました。
「やっぱ、僕たちには雑誌の発行なんて無理だったんだ・・・」
でも、リチャードの反応は違っていました。
彼は自分自身に対して、もっと別の問いかけをしたのです。
「何をすればうまくいくんだろう?」
そこで、リチャードの提案で、二人は生徒の皆に、
何を読みたいか、何に興味があるのかを尋ねて回ったのです。
その結果、二人は、自分たちが書いたものと、
生徒たちが実際に読みたいものとが
全く違っていたことに気が付いたのです。
早速二人は振り出しに戻って、
もう一度コンフォートゾーンから抜け出したのです。
その結果、第2号は創刊号とは比べられないくらい好評で、
ゴミ箱に捨てられることもありませんでした。
それから二人は、何度も雑誌を発行し続けました。
やがて卒業式の日が近づいてきたある日、
リチャードはジョンに提案しました。
「卒業したら、別々の学校に行くことになるけど、
俺たちが作った雑誌をもっと本格的なモノにして
広告も載せて事業化してみないか?
若者向けの今までになかった雑誌にするんだ」
それを聞いたジョンの返事は、
「そうだね。面白そうだ。考えてみるよ。落ち着いたらまた電話するよ」
しかし、それからジョンからの電話はありませんでした。
(つづく)
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さて、卒業して別々の道を歩むことになった二人ですが、
それからもリチャードは、新たな挑戦を続けます。
きっかけは全て、あの校長室から始まったのです。
あのとき一歩踏み出したことで、
リチャードは生涯、挑戦し続ける習慣を身に付けたのです。
あなたは、リチャードのようなタイプでしょうか?
それとも、ジョンのようなタイプでしょうか?
リチャードは、このとき無意識で「チャンス」を
掴み取り、逆にジョンは掴み損ねたのです。
この差は、まだまだ小さなものでしたが、
彼らが成長するに連れて、
その差は次第に大きく広がっていくのです。