せいじは意地でも認めなかった
せいじ
「どこに証拠があるんだよ！！
誰だよ！そんな事言ってるやつは！」
しずく
「そんなに認めたくない！？
会社の人にも確認した！
だから分かってる！嘘つくな！！！！」
せいじ
「は？誰に聞いたんだよ！！
会社！？誰だよ！！電話貸せよ！
そいつに電話してやる」
しずく
「本当に確認したよ。嘘じゃないです。
もういいです。私、なおみに電話します」
しずくの携帯はなおみにブロックされている
だから、固定電話（家電）からかけようとした。
でも、そこから10分くらい
電話機の奪い合いが始まった。
今思うと笑えるくらいしずくが逃げて
せいじが追っかけてきての繰り返し
その時だった。
しずくはベッドに倒れこみ、
下に電話機を隠すそうと思った時、
しずくとせいじの体重がベッドの淵の上で
しずくの腕が乗っかった。
ｶﾞﾘｶﾞﾘｶﾞﾘ！！と。腕を負傷。
２０ｃｍくらいのアザが一瞬で出来た。
周りからみたらきっとDVだと思われたかも。
傷は2週間以上消えなかった。
この時ばかりはせいじもすごく焦っていた
「大丈夫！？ごめん！！
ごめんね・・痛い？よね・・
ごめん・・」
その隙を見て、激痛に耐えつつ
（正直、折れたと思った）
なおみに電話かけた。
もしもし。
なおみさんですか？