№79 「なんだか閉校ぶらり」➄ 横瀬町立 旧芦ヶ久保小学校

      久しぶりに投稿でき

2020.3.29

 

     

     

       

 撮影日は1週間前の3月22日(日)

 飯能市立 旧南川小学校 旧北川小学校 に続く第三弾。 国道299沿い道の駅芦ヶ久保の向かいにある。木造校舎は趣があり、手作り感があり、自然と親しみがある。

 冗談左は校門あたりからの校舎全景。山を背に建っているのがわかる。上記南川・北川とも同じ立地環境だ。左にフェンスが映っているが、その中はプール。何か活用できているのか。飯能の2校には学校の沿革と共に廃校の記念碑があったが、個々には簡単な廃校に係る記念植樹碑があるのみだった。それによれば閉校は平成20年度 21年の3月。校舎の右屋根の上に見える白は新校舎の一部。

 中央は玄関に寄った者。玄関屋根を支える柱木造ではなくモルタルでちょっとおしゃれだ。こんなとこころの美感に対する余裕と、学校とそこに通う次世代を担う児童に対する期待と感性が子どもたちの物事に対する感性を養うことになるのだろうと思っている。

 そして右が玄関を入った所。

訪問時はコスプレの撮影が行われていて、管理の人がいたので許可をもらって玄関まで入れてもらった。

 玄関のドアはサッシになっているが、正面の窓ははとても大きく開き趣もり明るい空間としている。注目は階段だ。段の贅沢な気の使い方、手すりのおしゃれなシルエット。正面窓下の壁につながる腰板との一体感と色のバランス。とてもいい。

 中段 いいですね、階段。大きく窓を取っていて十分に光を取り入れてとても明るい気分にさせてくれる。踊り場も広く感じる。いい仕事してますねぇ。中央が玄関から見た一階、廊下の様子。木造というか手作り感というか、の良さを私など老人には感動的に感じられるのだ。腰板と廊下天井の板の貼り方も注目だ。ある効果を狙った者だろう。後で紹介する写真にも工夫が凝らされているので覚えていてください。

 そして左は旧校舎から体育館への連絡通路だ。四角の箱が下駄箱。下駄箱の背景になっているのが体育館。体育館の先に新校舎がある。右には稜線が見える。自然と溶け込んだ学校。木造の世界と鉄筋の世界。それが調和して一体となりその中を日常で行き来して様々体験的に感じながら学習し感性を刺激できる環境。秩父市立花の木小学校なども紹介してきたが、是非後世に残したい教育の歴史的といえる遺産だ。そのためには今の教員の学校教育の歴史、地史、地域の特徴、地域社会史、の理解の深さ、更には郷土愛が求められるだろうが期待はできない。

下段 旧校舎と後ろに建てられた新校舎。山の南面に建つ日当たりが気持ちいい。冬でも北風が当たらず肯定も天気のいい日は快適だったろう。山を背景にいい景色だ。ホテルでも建てたいような場所だ。新校舎でもコスプレ撮影が行われていた。

 中央二枚が旧木造校舎と新鉄筋校舎との連絡通路。赤い屋根だ。赤い屋根を木造校舎の裏に回って撮った写真。窓ガラスがきれいだったのでどうしても撮りたくなった。どうですこのつくり。石垣もあったりして。級の傾斜部分の窓ガラス。ひし形ですよ。手が込んでるしそれが美しく見える。当然中は階段になってる。

 そして右の階段の写真。ここは失礼して、鉄筋校舎側から赤い屋根の連絡通路を踊り場迄降りたところ。で右に木造校舎を覗いたところ。

 階段部分の腰板の筋、廊下の腰板の筋。天井の板の筋と色や幅のコラボ。前に紹介した玄関の写真と見比べて楽しんでください。天井の梁は白で美しさを感じさせアクセントになっている。 いいですねェ 

    コスプレイヤーとカメラマン。そしてマニアックですけれど、簀の子とコンクリートの『上がり框(かまち)』 日本の伝統建築が取り入れられています。

 飯能市立南川小学校・北川小学校も既に紹介していますのでご覧のほどを。テーマ「日記」の最初の方

 次回は 閉校ではありませんが、すぐ近くの横瀬町立横瀬小学校の校舎を紹介します。