…さて、どうしようか。
私、柊彩芽は今、見知らぬ道へ来ています。
此処は何処だ…!!
その辺をぶらぶらと散歩してたらこの有り様で。
ふと横の道路を見ると、その先に学園らしき建物があった。…こんな所に学園…?
突っ立ってるのも何だから、取り敢えず私はその学園の方に進んでみることにした。
『うっわ…。』
でかかった。普通の学園より更に。
こんな所にこんなでっかい学園なんか在ったかな…?いや、マジで。
すると、校門近くに居た2人の少年が私に気付き、近寄ってきた。
??「…君、転校生?」
『…はい?』
いきなり聞かれたもんだから思わず間抜けた声を溢す。少年は、白い髪の毛におっとりとしたような顔立ちの子だ。
??「転校生なのか?」
今度はもう一人の少年が同内容を尋ねてくる。髪の毛の色は同じく白だが、その少年は髪が逆立っていて、黒い切れ長の瞳の持ち主だった。
『え?あの…』
私は戸惑い、どう返せばいいか分からなくなる。
??「取り敢えずおいでよ!」
すると、おっとりとした少年の方が私の手を握り、そのまま理事長室らしき部屋へ連れら…連行された。
??「失礼しまーす。理事長代理、いますか?」
おっとり少年はニコニコと笑顔で理事長室に入る。勿論、私もだ。苦笑いをしながら入室する。
中は豪華。キラキラしている。そんな中に一人の少女が佇んでいた。少女は此方を向くと、微笑んで口を開く。
??「あら…どうしたの?吹雪君。豪炎寺君。」
おっとり少年とつり目少年の名前判明。どうやら、おっとりが“吹雪”、つり目が“豪炎寺”というらしい。
すると、吹雪が理事長代理に話し始めた。
吹雪「転校生!!」
『ええええ!?』
私は予想外の発言にかなり驚く。こいつ勝手に転校生って決めやがった!!
豪炎寺「いいだろ?雷門。」
夏未「私は雷門って呼ばれるのが嫌いなの。夏未でいいわ。…何回も言ってるはずよ?」
豪炎寺「…分かった。で?」
夏未「いいわよ。転校生でしょう?」
私がいない間に勝手に話を進める豪炎寺と…夏未。
そして、夏未は豪炎寺と話が終わったのか、私の方を向いた。
夏未「貴女の名前は?」
『…柊彩芽、です。』
夏未「はい。入学成立。」
『え!?』
今のは入学書に名前を記入する為か…!!っていうか、入学書に名前書くだけかい。随分簡易ですね。
夏未「貴女のクラスは2-Aよ。そこの2人と一緒。」
『勝手に入学決定ですか畜生。』
早々と決まってしまいました。転校。
…そんなこんなで結局入学してしまった。此処は全寮制で、その他最重要設備は全てついているそうで。金持ちは違うね。
吹雪と豪炎寺の2人と別れ、学園内探検。最初は体育館だ。
体育館へ向かうと、2人の人影を発見。
『…初めましてー。』
棒読みだが一言挨拶をする。私の声に気が付いたのか、その2人が此方を向いた。
??「え?…は、初めまして?」
??「珍しいな…。こんな時期に転校生とは。」
??「転校生?」
??「初めましてってことは転校生だろ?」
??「あ、そっか。」
目の前で眼帯とバナナが話している。…自分で絡みに行ったくせに何だけどさ、誰だこいつら。
『…2-Aの柊彩芽です。』
私は取り敢えず自分の名前を伝える。すると、2人もちゃんと自己紹介をしてくれた。
佐久間「俺は佐久間次郎!佐久間とか次郎とか好きなように呼んでくれ!」
源田「源田幸次郎だ。宜しくな。」
『あ…、うん。宜しく。佐久間に源田。』
相手の名前を確認するように呟き、挨拶をする。
その後色々と聞かれた。なんで転校してきたとか“色々と”。…好みのタイプまで聞かれたがそれはスルーした。
…もうこんな時間か…。寮に行かなきゃ。
…あ。
『制服とか着替えとか無いじゃん!!特に着替え!どうすんだ!!』