カゲナシというヒトがいるというのは聞いていた。
影がないヒトだからという。
名付けたのがミズイロだから、安直なのも納得した。
移動があまりできない私たちは、そのヒトに合うことはいまのところなかった。
夜になんか歩いてきているヒトが、聞いていたカゲナシさんの情報と見た目が同じヒトだった。
声をかけようとしたが、、、
あれ?
違うヒトだったかな??
カゲナシさんに、影のようなモノがある…?
澱んだ影みたいのが浮かんでは消えていく。
その影からは、草花や蝶みたいのが出てきては消えていく。
なに、、、あれ?
僕たちは声をかけることをやめ、そのまま背景としてあのヒトが通り過ぎていくのを待つことにしていた、、、。

