「あ、ハトさん。待ってたよ〜」
今日来てくれるようにハトさんに頼んではいたが、もう夕方であり、思ったよりも遅くて少し驚いていたが、
彼女を見たら納得がいった。
「もしかして、けっこーな依頼があったりした?」
ハトさんは小さく頷いた。
いつもの無表情であるが、どこか疲れたような様子が感じ取れた。
慌てて手を使わないように板に乗せて、ソレをハトさんに渡した。
「確かに…ハコ。預かるわ。」
「よろしくね」
ハトさんは、受け取ったハコを既にぎゅーぎゅーに詰め込まれているリュックの中に押し込んでいた。
ぼく以外にも、ハコを出したヒトが何人もいるんだな、、、
ハコをしまったハトさんは、「じゃあ」と、小さく言って去って行こうとしていた。
「あっ!待って!?スイカ漬け食べる?」
と、ぼくの声に反応し、ハトさんはスイカ漬けも持って行った。