刃を向けることなくアルダたちはシノを痛めつけていた。
圧倒的な暴力を楽しんでいた。
大振りのフルスイングのパンチで殴り倒されたときに、それは颯爽と現れた。
立ちあがろうと顔を上げたとこに、先ほどまでシノを攻撃していた数人が音もなく倒れた。
アルダたちの目にシノを見ている者は一人もいない。彼女の目線の先には、一人の男が立っていた。
「何モンだい?!」
アルダの問いに答えることなく男は目にも止まらぬ速さで次々とアルダ一味を倒して行く。
文字通り目にも止まらぬ速さで、どのように倒しているのかもシノには確認できない。
アルダたちは一応目で追えているようだが、男に反撃を当てることもできない。
1分も経たない内に、立っているのは男とアルダだけになっていた。
男き倒される前に、一味の一人が
「まさかあいつ!ウェポンマスターの…」
と言いかけていたが、、、
男に武器を使っている様子も使う様子も見られなかった。
「ウェポンマスター…白炎か!?」
アルダに余裕の表情は完全に消え、斧を頭上で構えた。
「人違いです。」
と、男が笑って答えるのを合図かのように、
気がつくと
キィん
と、金属音がした。
その音に気が付いたときには、アルダと男の二人は頭がぶつかり合いそうな距離で睨み合っていた。
よく見ると、男の手には短刀のようなものが握られている。
「なんで邪魔をする!?ゲームだろう!!?」
「ゲーム…。どちらにしろ、自由だろ?邪魔するのも、しないのも」
アルダの斧は刃が両先端についている大きなモノ。それを器用に振り回して襲いかかるが、男はそれを軽く受け流している。
素人目から見ても力量の差は圧倒的であった。
何か言い争いしながら戦っている中、男の方はどこか余裕がある。
何故すぐ決着をつけないのか?と思っていると、男は短刀を放り捨てた。
その一瞬をアルダは逃さず攻撃!
アルダの斧がずぅぅんと、重々しい音を立てて地面に叩きつけられた。
気が付いたら、アルダの手には斧はなく、男の手にはヒト一人ぐらいの大きな大剣が握られていた。
「な、何が起きたの?」
もう、何がなんだかわからず、ただ茫然としていると、男は大剣を消してシノの方に歩いてきて手を差し出した。
回想終わり(笑)
情報量が多すぎて、頭が真っ白になってしまっていたが、
ようやく思考が動き出してきた。
シノは振り絞るような声で男にお礼を言った。
「気にしなくていいよ。アイツら嫌いだったし。」
男は途中に投げ捨てた短刀を拾うと、刃を自身の方へ向けてシノへ差し出した。
「これを貸してやるけど、これを使ってキミは、どうしたい?」
シノは渡された短刀を握りしめながら、アルダの方を見た。
「どうしたい、、、って?」
「これは、ゲーム。やり返したところで問題はない。何よりアイツは、キミに暴力を振るって、殺そうともしていた。」
冷たい目でシノを見ることなく男は言い放った。
「私は、、、」
はい。
どうも皆さん、お羽よ〜ございます( ̄▽ ̄)
今ページにイラストがなかったので、タグにイラストと載せるわけにはいかないなぁ〜と思う一羽です🪶
いやぁ〜完全にゲームとか異世界系のお話しチックになってきてしまいましたね(⌒-⌒; )
でも、そーゆー方向だけでいかないのは、今も昔も変わらないので、今後がけっこー変わっていきます(*´艸`)
次回『2-2疑問』

