ずっと頭が痛かった。


幾つもの声が聞こえてくる。
聞こえてくるなんて生優しいものじゃない。

小学校低学年の休み時間の騒ぎ声が耳元に大音量で流されているかのようであった。

その上、動物たちの怯えるような叫び声のような声も複数ある。

そのうちの幾つかは私に何か話しかけていたが、何を言っているのかわからなかった。

五月蝿くて聞こえなかったわけではない。
何を言っているのか、わからなかったのだ。


声の殆ど…全ては、叫びや悲鳴、文句、苦しみなど、負の感情であるから、余計に気が滅入る。


耳を塞ごうと手を動かすも、自分の意思ではなく動き回るその腕は、所々骨が皮膚を突き破れって出ていたり、口が何故か幾つものあったり、鱗も…
色は赤黒を主体として緑や紫など様々な色がある、、、

とうていヒトと呼べるようなものではない。


それでも、無理矢理腕を動かして、頭の横まで持ってきた。
動かすだけで、ブチブチと何かが切れる音が聞こえてくるし、動かそうとするのに反発するかのようにあちこちへ動くため一苦労であった。

それでも強引に動かし、
耳を塞ぐことがなんとか成功した。
しかし、どうやら声は外からではなく私の中から出ているようで、声は全く低くもならず、寧ろうるさくなった。


何かを考える余裕はない。
考えたら、何故か声もうるさくなったような気がする。
諦めるにしても、あまりにもうるさい。
どうしてこうなったのか?
何故ここにいるのか?
ここは?
私は?





助けて…






主任。また紅のトリーが来ました。


あの異形か?


トオ調査部門メモリートリー解析を主体とする趙係の室内に小さなどよめきがした。

それをため息一つで苦々しい顔して主任と呼ばれた男が手を差し出した。

その手に、先程届いた記録のノートを渡す。


見た目、皮のない生身の肉体なのでは?と思うような醜い柄のノート。

実際に脈をうっているので、このノートは最早生物なのかもしれない。


一度化学班が持っていったが、ただの人体であるという結果だったとか…

あり得ないだろう。
しかし、それ以降このノートを回収しようともしない辺りから、なんらかしらの成果はあったのだろうが、それを隠しているのだろう。


このトリーの記録は、かなり読み難い。
複数のコトバが入っているし、主語述語がないのだ。
整理し、推測しての記録のため、コレに限っては信憑性は殆どないと言える。

しかし、、、
推測通りなら、コレはあの朱那という少女のものなのだろうな…


助けて…か。



はい。
どうも皆さん、お羽よ〜ございます( ̄▽ ̄)

最近散らかしっぱなしにしてしまっている一羽です。

片付けようとは思っているのですが、なかなか出来ずじまいですヽ(;▽;)


さて、この前半のお話は、主任さんが推測して解読したものです。

実際には、頭の中に響くと言われているコトバがいくつも書かれているぐちゃぐちゃなノートです。
トリーも、通常のものではない上、何故トオに囚われた彼女にトリーが記録しているのか?
そもそも、本当に朱那ちゃんの記録なのか?


謎が増えてきてしまってますのぉ(*´艸`)