トオから帰還した一般人のお陰で、トオへ挑むモノは劇的に増えた。
少しずつブームとなってしまっていたのが去ってきて、来るヒトは減ってきた。
それから少しして、トオの改装工事がされ、再び増えてしまった。
冒険者が増えるということは、記録も増えるということ。
それを解読し、次に繋げる情報を得ることが仕事の趙係は激務と化していた。
帰還者の龍見岬によって、トリーの記録の解読方法が合っていることをより鮮明なものとされたおかげで、一人しか読み取れなかったものが、、、
なんとなくという感覚で有れば、他にも二人読み解くことができるようになった。
しかし、それはあくまでも解読ではなく、
おそらくそうだろう。
という微妙なモノである。
それでも、大きな成果。
メモリートリーの記録は、全て同じ文字ではなく、その文字そのものは、日本語でも英語でもない。存在しない文字で書かれている。
しかも、トリーそのものの個体によって書き方や文字、筆写の綺麗汚いまでもが違うのだ。
そのため、唯一読める彼は、このブームと改築の一件でかなり苛立ちが生じていた。
いっそ、メモリートリーの文字を解読できなければ。そう思うことも素直に増えていた。
給金はかなりいい。
しかし、休みはゼロ。
健康面的にも気を遣ってもらえているし、ある程度の自由や特権もある。
しかし、休みはゼロ。
帰還者がいなかった頃は、まだ休みもあった。
冒険者の数が少なかったからだ。
しかし、今は多く、ノッている。
僅かでも情報が欲しいからだ。
なんで、こう…他の奴らはコレが読めないんだ!!!?
因みに、彼以外は、徹夜で作業をしたり、基本的にブラックであった…
