メモリートリーは、己の翼を切り裂かれても、その記録だけは外へ出すことができる不思議な能力を持っている。
一説では、トオのラスボスなのではないか?という疑惑も出ている。
毎日、何人もの冒険者がトオに挑み、その数だけ記録が届く。
その情報を取りまとめている者たちがいる。
それが、トオ攻略班〜趙係
また、同じような情報しかない!
スルメをくちゃくちゃと食べながらメガネの中年は怒鳴った!
お前も助手なら、最低限の同じ文字が出ている時は使えない情報!と、区別するぐらいはしてくれよ?
ちょっ、主任!可愛い助手の名前ぐらいは呼びません?
名前を覚えろと言うぐらいなら、メモバの文字を覚えろ!そーすりゃ俺の負担も減って、助手の名前を覚えるぐらいの余裕もできるってもんだ。
そーすりゃこんなブラック極まりないような勤務から…
ん!?
新しい記録を解読し始めてからすぐに内容が他の冒険者とは違うと気付いて主任は目の色を変えた。
この記録…
すげぇな!?
んん!!?
コイツは…
主任と呼ばれた男は、一冊の記録を解読しながら何やら興奮気味に呟いていた。
それが、今迄にないような反応であり、おそらくトオの進展があるようなことが書かれているのだろうと、助手は何ですか?教えてくださいよ?と、何度も声をかけた。
主任は、それを無視してペラペラとめくっていく。
そして、、、
あの其一ってヤツと、一階のテキの一部の情報を開示できる…だろうな。
えぇ!?
その上、魔法の習得条件の一部がわかり、二階もだいぶ安全なルートを確認。
えっ!?嘘!!凄…
更には3階には、食事がある
ちょっ!?何ですかその人!!?
今迄、殆ど二階にすら行くのがアレだったのに、一気に色々と知り得たって!!?
魔法を得たのもだが、、、この女、元々がバケモノだな。
女性なんですか!!?すごっ…
メモリートリーは、あくまでも冒険者の感情や考えなどを元に記録を執る存在。
冒険者が間違った情報を事実と思えば、そのまま記録される。
なので、その情報の開示にはかなり慎重にされている。
単純に複数人が同じことを言っていた!とかでもない限りは、それの信憑性は薄いととられます。
今回は、、、
捨山駒子さん…
名前も凄いですけど、経歴も、成果もすごいですね…
文字通り、捨て駒としては、上々だ!
主任ん〜(−_−;)
上層部の人間と、緊急会議が行われることとなった…
はい。
どうも皆さん、お羽よ〜ございます( ̄▽ ̄)
けっこーここのお話を書くのが好きな一羽です。
やはり、お話というのは、会話があってこそですね^ - ^
駒子さんですが、自分の成果は、全て寄付することを志願しておりました。
ポエポエ皇国には、何一つ送る予定はなかったです。
それは、ポエポエ皇国でSPをしていたのもまた、ただの宿木の一つとしか思っていない、世界をまたにかける女性だったからでしょう。
そして、駒子さんの成果は、大きく分けて12個
①一階のテキの分析
②其一の情報
③魔法の習得仕方
④畳の部屋の攻略?方法
⑤湖の一部を調査
⑥わたあめさんの生存確認
⑦わたあめさんの味方?と判断
⑧三階の前のヒヨコ
⑨三階にある自販機
⑩ポルターガイストみたいな食器
11.その食器の動きを把握
12.六面猫の存在
その一つでおよそ100万〜5000万の価値があります。
魔法については、かなりの情報で、約5億。
三階については、初ということもあり、約2億はいきますね。
テキについてもですが、拠点とすべき箇所や、食料などについても、、、かなり有益です。
ましてや、その成果(情報料)が寄付され、国単位で救われているかと…
めっちゃいい人やぁーーー。・゜・(ノД`)・゜・。