サザエさん―シルバ(6)
日本人は、食事に、お箸が必要です、犬猫のようにぺろぺろと食べれません。
朝日文庫版17巻〔13頁〕・昭和32年
『髪を頭の上で丸く束ねた、ふっくらの優しい顔のお婆さんが、7匹の猫と5匹の犬に囲まれています。そこにサザエさんが、遊びに来ています、サザエさんは、お婆さんと楽しそうにお喋りをしています。お婆さんは、「おなかをすかしたすて犬やすてネコをみるとついかわいそうで」と沢山の犬や猫と暮らしている理由を教えてくれました。サザエさんも楽しそうに、傍に寄ってきた子猫の頭をなでています』
『お婆さんは、お皿やお椀に、餌を盛り、ネコやイヌ達に食べさせています。お婆さんは、笑顔で嬉しそうに眺めています』
『そこへ、鼻髭を生やし痩せたお爺さんが現れ、お婆さんに、「オイめしにしてくれ」と頼んでいます。お婆さんは、お爺さんを振り返って「はい」と素直に答えています』
『お婆さんは、お膳にご飯とお味噌汁を入れた食器を並べています。それを見て、お爺さんは、お箸がないのに気付き、「おはし!」と叫んでいます。お婆さんは、頭をかきながら、申し訳なさそうに、「アほんにそうでしたな」と謝っています』
お爺さんは、お婆さんにちゃんとお世話してもらっていないのでしょうか?もう既にお爺さんに興味がなくなり、捨てられていたネコやイヌを沢山集めてお世話しているようです。どうも単なる世話ではなく、愛情を注いでいるように見えます。
お婆さんが、次第に増えていくステ犬や猫のお世話に深入りすると、どうしても、お爺さんのお世話に手が回らなくなるのでしょう。
それともお爺さんを人間扱いしなくなるのでしょうか?
食器に盛ったご飯や味噌汁に、口を近づけ、犬や猫のように食べなさいと言うのでしょうか?インドのように手づかみで食べる習慣もありません。ご飯と味噌汁を食べるには、お箸が必要です。
お爺さん、怒りなさい。
「俺は年老いても人間だ!犬や猫扱いにするな。お箸もなくて、ペロペロと食べられるか!!オイ、お箸持ってこい!!」とシッカリ言わないと、後はどうなるか判りませんよ、お爺さん。