サザエさんー口数の多いカツオ君(3)
またやったね!カツオ君
朝日文庫版35巻〔137頁〕・昭和42年
『和服を着て、派手な帯を閉め、髪を結い上げたオバサンが、お母さんを訪ねてきました。オバサンは、青年の見合い写真を拡げて、お母さんに見せながら、「会社でもごひょうばんがいいし」と推薦しています。お母さんは、オバサンが拡げて持っている写真の青年をジーッと見ています』
『オバサンは、写真を拡げて見せながら、青年のことを懸命に説明しています。「親孝行で、近所でも愛想のいい大人しい方だと皆さん口を揃えて・・・・・・」』
『何時の間にか、お母さんの後ろにカツオ君が座っていました。オバサンの言うことを、しっかり聞いていたのか、突然、「じゃシンブンにのるはんにんみたいな人だ」と口を挟みました。オバサンとお母さんは、2人とも口をあんぐりと開き唖然としています』
『カツオ君は、怖い顔をしたサザエさんに襟を持ち上げられ、引っ張られています。カツオ君は、まだ減らず口を叩いています。「と意外な顔で語った、なんて殺人犯のこと書いてあるヨ」』
カツオ君の言うとおりだよね!
凶悪事件の犯人について、テレビの報道で、犯人を知る人達のコメントは、見合い写真の青年を褒めるおオバサンに似たようなことを言っているネ。
カツオ君の言う通り
「大人しく良い人でした。愛想㋒のいい人でした」
などと語ることが多い。
最近も、殺人事件を含む凶悪事件が多く、元県警などのオジサンが、忙しそうにコメンテーターとしてテレビに出て来て、犯人像を予測することが多い。
コメンテーターのオジサンは、オバサンみたいに犯人を褒めることはないが、近所の人達は、褒めていることが多い。
しかし、カツオ君、オバサンが持ってきた写真の青年を、新聞にのる犯人のようだと、オバサンに面と向かって言うのは大変失礼なことだよ。
サザエ姉さんが怒るのは当然だ。
カツオ君!口数は減らす必要はないが、口数の多い君を躾けるお姉さんの身になって、正しい、褒められる事を言うようにしよう。