サザエさんの選挙(15)
こんな感心な選挙権を大事にする人を見逃していました。
朝日文庫版、27巻〔58頁〕・昭和38年
『サザエさんが、投票の帰り道で、もう、髪の毛も薄くなった高齢のオジサンが、体も小さくなり、歩くこともできんなくなった、皺だらけのオバアサン(オジサンのお母さんです)を背負って歩いて来るのに合いました。サザエさんが、「とうひょうですか?」と聞くと、「ハイ」と答えました』
『サザエさんは、年老いたオジサンが、老母を背負っているのに心温まるものを感じ、「うるわしいすがた!」と褒めました。すると、おじさんは、「ねえこんなあいだがらなのに水くさい」とかなしそういな顔をして言いました。背負われたオバアサンは、年老いて小さくなってしまった目をぱっちりと開いてサザエさんを見つめています』
『老母を背負ったオジサンは、まだ悲しそうな顔をして、「じぶんの投票する人の名前ぜったい教えてくれないんだ」と言いました。背負われたオバアサンは、皺だらけの顔を少し歪めて、オジサンの顔を見ました』
『背負われたオバアサンは、怒り出しました。おじさんの背中で、今までグッタリしていた体を真っすぐに起こすと、顔を怒らせて「だまっとれ政治はげんしゅくなもんじゃ」と怒鳴りました。サザエさんは、可笑しくなり口を押さえて、何も言わず立ち去りました』
オバアサン!偉い!!
お婆さんは、
「例え、この年老いた私を背負って、投票所まで連れて来てくれても、わたしが。選ぶ人は、お前に相談しなくても、自分で決めて投票するんだ。それが選挙だ!」
とおっしゃりたいのでしょう。オバアサンの思い、よくわかります。
そうですよね。オバアサンの様な心がけの良い人達が、若い人からお年寄りまで、投票し、政治に参加すれば、選挙違反もなく、投票率も高くなり、もっとよい政治が出来ますよネ!