サザエさん:カツオ君の怒り(6)

 

トイレットペーパの使用は長さを決めないで!

 

朝日文庫版、45巻〔2頁〕・昭和48年

『カツオ君の家のリビングです。壁には油絵があり、電話台もあります。そこから、カツオ君が急いで出て行きました』

『トイレに来ました。ドアのノブを廻しています。カツオ君はトイレに向かっています』

『トイレの中に入りました。便座の横の壁に取り付けられているトイレットペーパホルダーの横に貼り紙があります。その貼り紙に「一回三○センチまで」と書いてあります。その貼り紙は、もともと「一回五○センチまで」と書いてある五に、×をつけ、その横に三と書いてあります。カツオ君はじーっとその貼り紙を見ています』

『カツオ君は、台所のテーブルで家計簿をつけているサザエさんのところにやってきました。そして、怒った顔をして。「ほかにひきしめることないの非エイセイだョ」と文句を言っています』

 

カツオ君が、友達の家のトイレの張り紙で見たのと同じような貼り紙が、カツオ君家のトイレにも貼ってありました。

友達のうちの貼り紙には確か

「一回40センチかぎり」

と書いてあった。

 

カツオ君家は、これより長い

「一回五○センチまで」

だったんだね。

でも、このところ家計が苦しいのか

サザエお姉さんは

「一回三○センチまで」

にしたんだ。

 

二〇センチも短くなったら、ムリだよネ、文句も言いたくなるのはよくわかる。

でもお姉さんは、家計を節約したいんだ。

しかし、トイレットペーパは、二〇センチ少なくしても、節約果は出ないと思うよ。安価なものだから。

カツオ君の言うとおり

「非エイセイだョ!ほかにひきしめることないの!」

他のことで効果のある節約方法を助言してあげるといいよ。