サザエさん―判らない落ち(19)
選挙に勝つには、女の母性ホンノウにうったえて、婦人層をつかまえなきゃだめ?
朝日文庫版37巻〔3頁〕・昭和36年
『壁際の台の上には大きなダルマが置いてあり、テーブルの上には、ヤカンと、伏せて積み重ねられた茶碗を乗せた盆が置いてあります。壁には選挙スローガンを書いた紙が貼ってあります。そんな選挙事務所に、中年の運動員が血相を変えて入ってきました。部屋の中にはデップリと太った背の低い、短髪でチョビヒゲを生やし、ダブルのスーツを着て、タスキをかけた候補者がいます。その候補者先生に、運動員が、「センセイ婦人層をつかまえなきゃだめですよ!」と言いました。先生は、驚いています』
『候補者の先生は、困惑した顔をして、「どうすりゃいいんだ」と言うと、運動員は、右手で胸をドンドンと叩きながら、「女の母性ホンノウにうったえるんです!!」と力強く言い張っています』
『その後、どういう風に話し合ったのか、二人は、広報トラックに乗って[TAILOR]という看板の出ている洋服屋さんに駆け込みました』
『○○○○』
運動員は、「婦人層をつかまえるため、女の母性ホンノウにどのようにうったえたるか」を、候補者の先生と話し合ったのでしょう。
現在、安倍総理も、次回の総選挙では、婦人層を取り込もうと、いろいろの策を謀ってきたようですが、上手くいきませんでした。
こんな状況の中、年末には総選挙に入るようです。
恐らく、婦人層をつかまえることは出来ないでしょう。
大臣に選んだ女性議員の政治資金にまつわる不祥事もあり、身近には、消費税の増税は、家庭の主婦とっては、日々の生活には、大きな負担になっているはずです。
だから、安倍総理が謀った婦人層の取り込みは、出来ないでしょう。
でも、このデップリ肥った候補者の先生は、どんな策を思いついたのでしょうか?
『○○○○』は、このようでした。
『選挙広報のトラックに、候補者の先生と、運動員が乗っています。先生が手をあげて、「あなたがたにおすがりするほかないんです!」と絶叫しています。先生の後ろには運動員が立っています。ところが、先生の様子が、ダブルのスーツを着ていた候補者とは違っています。よーく見ると、先生は、半袖のシャツに短パンを吐き、まるで幼児のような姿にタスキをかけています』
運動員は、女の母性ホンノウに訴えるため、先生が幼児の姿になること、と先生を説得したようです。
こんな策に先生は
「そうだ、それが良い」
と賛同したのでしょうか?
太って背の低い体に、半袖シャツと短パンを履いて、まるで、幼児のボースカウトのような姿に、候補者の名前を書いたタスキを掛けて、演説をしています。
しかし、当選しそうには思えません。
この候補者の姿は、どう見ても可愛くないのです。こんな候補者を目にして、母性本能をくすぐられる婦人達はいないでしょう。
例えは、候補者が、幼児のような姿をした安倍総理であっても、母性本能がどうのこうのと言うことはありません。厭気がさし、婦人たちは逃げて行き、婦人層を取り込むことは出来ないでしょう。