サザエさん―面白い落ち(52)

 

「チョン、ヨコ、たて、たて、チョン、チョン、よこ、チョンに、又」では、なんと言う漢字でしょう?

 

朝日文庫版25巻〔13頁〕・昭和37年

『サザエさんが、居間でアイロン掛けをしています。隣の部屋で葉書を書いているマスオさんが、襖越しに「おかわりなくの かわり ってどう書くんだっけ」と聞いてきました』

『サザエさんは、即座に、隣の部屋で葉書を書いているマスオさんに、「チョン ヨコ たて たて チョン チョン ヨコ チョン に又よ」と襖越しに教えてくれました。しかし、マスオさんは、よく聞き取れないのか隣の部屋の方を振り返り「え?」と言っています』

 

『マスオさんが、え?と言ったので、サザエさんは、繰り返して、「チョン ヨコ たて たて チョン チョン ヨコ チョン ・・・・」と念を押して教えてくれました。そこへワカメちゃんがやって来て、マスオさんの傍に立ち「タテ タテ ヨコ ヨコ マルかいてチョンよ」と余計なことをいうものですから、マスオさんは、頭の中が混乱しているようです』

 

『マスオさんは、書きかけのはがきを、細かく破いて、投げ散らかしました。怒ったマスオさんを見たワカメちゃんは、走って逃げて行きました』

 

かわりなくの、「かわり」の漢字は「変」ですよね。

さてサザエさんが教えてくれた、「変」の漢字は

「チョン ヨコ たて たて チョン チョン ヨコ チョン に又よ」

です。

漢字は

ですから、合っているのでしょうか?

チョン ヨコ たて たて チョン チョン

までは正しいようです。

それから先の

ヨコ チョン に又よ

がどうも合いません。

ヨコが、余分のようです。

ヨコを取り

「チョンに又よ」

と言ってくれれば、推定できたかもしれません。

 

マスオさんは、サザエさんの教えでは、変わりが書けなかったようです。

だから少し、イライラしているところにワカメちゃんが来て

「タテ タテ ヨコ ヨコ マルかいてチョンよ」

などと余計なことを言うので

「チョン ヨコ たて たて チョン チョン ヨコ チョン に又よ」

と混同して、ますます、わからなくなったのでしょう。

トウトウ、切れてしまいました。