サザエさん-車(25)

 

感受性が強い性格は車の運転に向かないかもしれません。

 

朝日文庫版19巻〔43頁〕・昭和32年

『車が走っています』

 

『車の右側の方向指示機が、ピカピカと出てきました。左側の窓から、親指と人差し指を伸ばした手が出てきました』

 

『車の右側に出ている方向指示機がピカピカ光り、左側には左手が出た車は、そのまま走っています。制帽を被ったオジサンが、その車を、何か叫びながら追っかけていきました』

 

『車を降りたサザエさんが、顔面を赤くして、頭を下げ、オジサンに謝っています。オジサンは、自動車学校の指導員のオジサンでした。サザエさんを、「また、あなたですか!うんてんにはむかないんじゃないですか!」と叱っています』

 

サザエさんも運転免許を取ろうと頑張ったと気があるようです。

免許を取れたか否かは不明ですが、その後、サザエさん家の車は、マスオさんが運転しているようですから、「うんてんには向かないんじゃないですか」と叱られたサザエさんは、運転免許が取れなかったのかもしれません。

 

サザエさんが、運転免許を取ろうと挑戦していた頃は、昭和32年くらいの古い頃ですから、女性ドライバーは、まだまだ少ない時代でした。

 

車も、右折左折することを示す前方の方向指示器は、車の前方の窓枠の左右に取り付け

ピョンと90度跳ね上がり、曲がる方向を指し示すものでした。

そんな、古い自動車で教習を受けていたサザエさんは、指導員が運転する車の助手席に乗って、指導員が右に曲がろうと、方向指示器をピョンとはね上げる度に、エアコンもなく、開けたままの窓から、左手を出して、方向指示器のような仕草をしていたのですね。

 

こんなことをしていたのでは、後続車は、前の車がどちらへ、曲がるのか迷ってしまい、困ります。

 

ワカメちゃんと病院に行った時、つき添っていたサザエさんは、先生がワカメちゃんの脚気のテストで、ワカメちゃんが足を叩き、ピョンとあげるたびに、感受性が強いサザエさんは、自分の足をピョンピョンと跳ね上げていました。

 

車の教習の時も、サザエさんの強い感受性は、先生が右の方向指示器が上がると、その度に、左手を窓から出して、方向指示器のようにあげていたのでしょうか?

 

感受性が強い性格は、運転適性に邪魔~障害になるかもしれません。

 

指導員のオジサンが叱るように、車の運転に向かないかもしれません。