泥棒(番外-1)
3Dプリンタは凄いですね!殺傷能力のある銃ジュを作った男がいた。
作った男は、才能ある不届きものだ、この才能を有効に活かせばよいのに、勿体ない。
カツオ君、君の好きな水鉄砲式のピストルなら、3Dプリンタで簡単に作れるよ。
朝日文庫版サザエさん30巻〔17頁〕・昭和40年
『磯野さんの家に、ピストルを持った男が侵入しました。男は、ピストルを、お父さん、マスオさん、サザエさんに突き付け脅しています。3人は、蒲団の上に上体を起こして、両手をホールドアップして、ガタガタと震え、恐れています』
『そこへ、カツオ君が目を覚まして、現れました。カツオ君は、男が構えているピストルを指さして、「これだよお父さん!ボクがほしがっているピストル式の水てっぽう!」と叫んでいます』
『突然現れ、ピストルを恐れることなくカツオ君が出した大きな声に、虚をつかれて、ひるんだ男に、マスオさん、お父さんが、勇気を出して、飛びかかり、お父さんは、倒した男の背に馬乗りになり、腕を逆手に捻り、マスオさんは、両足首を掴み、立ち上がれないようにしています。サザエさんは、何時の間にかフライパンを持ってきて、ピストルをハネトバしています。3人がかりで痛め付けられている男は、完全にギブアップです』
『カツオ君が、家の門の傍にいます。右手には数本の棒付き飴を持ち、左手にはチョコレートパンを持って食べています。脇には、板チョコの箱を挟んでいます。遊びに来ていた二人の友達に「ちょっとしたトクベツ賞が出たんだ」と自慢しています。友達は「ごうせいだね」と羨ましそうです』
この頃、ピストルをもった強盗が出ていたのでしょうか。
そうかもしれません。
カツオくんもお気に入りのピストルだと知っていたのですから。
カツオ君は、そのピストルをモデルとした水鉄砲が、欲しくてたまらなかったのでしょう。
水のかけ合いっこをして遊びたかったのです。
さすが、男の子、水鉄砲で遊ぶのです。
カツオ君、君は遊びのためにピストルの水鉄砲を欲しかったようだが、3Dプリンタでピストルを作った男は、それを遊びではなく、身を守るためのものとして、弱い者には銃が必要だと、異常な信念のもとに試作したとのことだ。
ピストルもオモチャと思えば怖くない。
ピストルだと突きつけられて震えていた3人の大人は、カツオ君のオモチャの水鉄砲と言う声に、勇気を出して強盗をとっちめてしまったぞ。
それくらいのお菓子の特別賞は当然だよね!