サザエさん―お父さんのお酒(7)

 

今晩は、お父さんに変わり、マスオさんが出演。

マスオさんも、意外と、助平であることをばらしました。

 

朝日文庫版38巻〔11頁〕・昭和44年

「や、き、鳥」と3枚の暖簾が連なって下げてあり、と書いた提灯が下っている屋台で、暖簾に頭をかくし、横縞のスカートを履き、黒いソックスの人が下半身だけをみせて、呑んでいるようです』

 

『マスオさんが、そこに通りかかり、そんな横縞のスカートを履き、黒いソックスの人に魅かれて、カツオさんは、その人と一緒に飲もうと、思ったようです』

 

『マスオさんは、そんな誘惑に負けて、そそくさと屋台の暖簾をくぐりました』

 

『暖簾をくぐると、そこには、ねじり鉢巻きをし、禿げ頭の屋台のオジサンが、横縞模様のスカートと、黒いソックスを履いて、マスオさんに向かって「誇大広告だなんて野暮なことは言いっこなし!!」などと言っている、まるで、色っぽさなどとは縁もゆかりもない、オジサンがいました。マスオさんは、若い女性が一人で飲んでいると思って、屋台の暖簾を分けて入ってしまい、騙されたと判り、カンカンになって怒っています』

 

まあ―、マスオさんは、サザエという、オッチョコチョイではあっても、一応、ちゃんとした嫁がありながら、何と言うことでしょう。

通りかかった、とある屋台の暖簾の下に、縞柄のミニスカ-トを履き、黒いソックスを履いた足が見える。

それを遠くから見たマスオさんは、屋台で、女性が、一人で飲んでいる、と勘違いをした。

ここでマスオさんの助平心は、一瞬にして全身を駈け廻り、その女性と一緒に飲んでやろううと、暖簾をかいくぐった。

 

ところが、なんだ、そこには、女性はおらず、

頭も禿げて、気味の悪いオジサンが、ねじり鉢巻きをして、横縞模様のミニスカートを履き、悩ましそうな黒いソックスを履いて、女に化けていた

その自ら女性に変装した居酒屋のオジサンは、誇大広告などと、人をバカにしたようなことを言って、客寄せをやっている。

 

マスオさんは、こんな、幼稚な誇大広告に、スケベ心を揺すぶらされて、恥ずかしいことをやってしまった。

マスオさんは、恐らく、こんな幼稚な誇大広告に引っかかってしまった、自分自身の嫌らしい心を恥じて、反省したのでしょう。

ああ俺は、なんという恥ずかしいことをやったんだろう、と自分自身を怒っていたんだろうと思います。

マスオさん、サザエさんと言う、ちゃんとした(?)奥さんがありながら、妙な女性に変身した人に興味を持ってはだめですよ!