サザエさんボーナス(16)

ボーナスの時期には、カッパライがボーナスを狙っているようです。

盗まれないように注意しなければなりません。

しかし、この旦那の挙動は不振です。

奥さんの挙動も何をしているのか、判らないことばかりの夫婦です。

 

朝日文庫版43巻・昭和47年

『お膳の上の準備された夕食を布巾で覆い、和服を着た、何時もよりは、過ぎたお化粧の太った奥さんが、お膳の横に座って旦那の帰りを待っています。旦那が、かけ込むようにして帰ってきました。血相を変えて「タ・タカコ!かっぱらいにボーナスを」と外の方を指さしています。タカコ奥さんは、大変驚いた様子です』

 

『タカコ奥さんは、畳みの上に腰を抜かした旦那の右足を掴み、「なんにもいらないアナタさえブジなら」とすり寄ってきました。旦那は、奥さんの意外な行動に、目を見開いて驚いています』

 

『旦那は、タカコ奥さんを引き寄せると、肩に腕を廻して抱きしめ、頬ずりしながら、「かわいいやッ」と言っています。タカコ奥様は、旦那に抱きしめられ、頬ずりされながら「サ、わかったら、早くボーナス出しなさい」と言っています』

 

『旦那は、隣の部屋に行き、着替えをしています。タカコ奥様は、御膳の上に沸かしたお湯が入ったヤカンを持ってくると、そのお湯の中に酒徳利をつけながら、「忘れっぽいのネ、きょ年もこれをやってサ」とあきれた様子です』

 

貰ったボーナスを奥さんに渡したくない旦那さんも中には、いらっしゃるのでしょう。

旦那は、奥さんにボーナスを渡したくないので、ボーナスをカッパライに取られたことにし、さもボーナスを取られたかのように、駆け込むように帰ってくる。

 

奥さんは、そんな筈はない、旦那の芝居だと思うでしょう。

ウソに決まっているから、取りあげないといけない。

しかし、この奥さんは、「嘘でしょう、出しなさい」と締め上げることはしないのですね!

 

ウソに決まっている盗られたボーナスを取りあげる方法を、この奥さんは教えてくれたのでしょうか?

真っ先に、カッパライにあって無傷で帰って来た旦那を見て、

「ボーナスを取られても、貴方は無事だから良かった」

と言っています。

そう言っておきながら、無事な旦那に夫に抱っこされながら、

盗られてない筈のボーナスを

「わかったら、ボーナスを早く出しなさい」

と言っている。

その後、旦那をいい気にさせ、お酒の準備をしている。

エエッ、何か変だな!

この流れが、どうしても理解できません。

 

カッパライに盗られたと了解しているのだから、無いものは出せない筈。

「わかったら、ボーナスを早く出しなさい」

とは、どういうことでしょう。

 

よく判らないので、次のよう考えました。

「旦那がボーナスを取られたと帰ってきて、タカコ奥さんは、ボーナスを取られても、旦那が無事に帰ってきてよかった」

までは、去年のあったこと。

このボーナスを取られたというのは嘘で、奥さんに渡さなかったことが、後でバレてしまった。

 

こんな去年のことを忘れてしまった旦那は、今年も同じように、ボーナスをカッパライに取られたと言って帰ってきた。

 

そこで、タカコ奥様は、去年と同じように、ボーナスを取られてもあなたが無事でよかったと騙されるふりをした。(1~2コマ目)

 

其の後が今年やった事だったんだと思います。

「旦那は去年のことは忘れてしまっているから、上と同じようにタカコ奥様に抱っこしてくる。しかし、今年は、タカコ奥さんには、旦那がボーナスを取られたというのは、ウソであることがわかっているので、ボーナスを出しなさいと言えた。旦那は、去年のウソを思い出し、ボーナスを素直にタカコ奥様に渡し、気分がサッパリしたところで、タカコ奥様にお酒を御馳走になった」

と解釈しました。。(3~4コマ目)

 

このように自分勝手に解釈することで、今回のボーナスは理解できました。