ワカメちゃん(4)
ワカメちゃん!そんなに泣かなくてもいいんだよ!
朝日文庫版『サザエさん』(3) 昭和25年
『お母さんが、外出の着物姿で買い物に行こうとしています。ワカメちゃんが、「あたいもいくゥ~」と着物の袖にすがって離そうとしません。サザエさんが、そんなワカメちゃんの体をつかまえて「ほらほらワカメはおねえちゃんがおはなししてあげましょう」とひきとめています』
『火鉢のそばで、サザエさんは編み物の針を動かしながら、話を聞かせ始めました。「そしてマッチ売りの娘はネ まどの下でユキをかぶったまま死んでしまったんだって・・・・・」。ここまで話すと、ワカメちゃんは、「そして?」と話しの先を催促しています』
『と、ワカメちゃんは、大きな声で「ワーンワーン」と泣き出しました』
『遂には畳の上に顔を伏せて泣きやみません。サザエさんは「ばかねェあれはお話しなのよネ」と林檎を手に持って、ご機嫌を取り、ワカメちゃんの背中をさすってやっています』
四駒漫画です。
ワカメちゃんは、感受性の強い子のようです。
サザエさんが、「マッチ売りの少女」の話を聞かせると、泣いてしまいました。
思い出します。子供の頃、聞いたり、グリム童話の本で読んだりしたことがあります。
話は詳しく覚えていません。
あらすじはウィキペディアでこのような話でした。
「年の瀬も押しせまった大みそかの夜、小さな少女が、<絵本で見た女の子はリンゴのようなホッぺで、霜やけの手にマッチの箱を沢山を入れた籠を持っていました>押し迫った大晦日の夜、一人、寒そうな空の下でマッチを売っていました。マッチが全部売れなければ、お父さんに叱られるので、売ってしまうまで家には帰れないのです。年の瀬ですから、人々は慌ただしく、マッチ売りの少女には目もくれずに通り過ぎていきます。
夜も更けると、寒さもつのり、少女は、自分を暖めようとマッチに火を付けます。寒さで、気を失いそうなる少女の頭の中を、マッチの炎のかすかな温かさに、暖かいストーブや七面鳥などのごちそう、クリスマスの飾りなどが現われては消えてゆきます。
寒空に流れ星が流れ、可愛がってくれたお婆さんが、「流れ星はが流れて消えてゆく時は、誰かの命が消えようとしているんだよ」と教えてくれたことを、少女は思いだしました。マッチをするたびに、お婆さんが現われては消えてゆきます。
マッチの炎が消えると、お婆さんも消えてしまうので、少女は持っていたマッチ全てに次々と火を付けました。マッチが残り少なくなると、お婆さんが明るい光に包まれ、少女を優しく抱きしめながら天国へと昇って行きました。少女は大好きなお婆さんの腕に包まれて穏やかな笑顔で天国へ旅立ちました。
新しい年の朝、少女はマッチの燃えかすを抱えて幸せそうに微笑みながら死んでいたそうです。」
小さな女の子ならば、語り手によっては泣き出してしまうかもしれません。
サザエさんが、上手に話してくれたのでしょう。
ワカメちゃんは、お姉さんの話を聞いて、大声で泣いてしまう感受性の強い女の子でした。