カツオ君!(77)

カツオ君は、矢張りませている。担任の女先生が、左手の薬指に婚約指輪を嵌めているのを見て、嘆き悲しむとは!

 

朝日文庫版43巻、昭和47年

『若い綺麗な女の先生が、机の上に採点済みの解答用紙を積み重ねて置き、生徒たちに一人一人渡しています。カツオ君の順番です。先生は解答用紙を1枚摘まみ上げ、「磯野カツオ君」とカツオ君の名前を呼びました』

 

『カツオ君は、先生の前に出て行きました。先生は左手でカツオ君の解答用紙を摘まみ上げています。用紙には、×が沢山あり、下の方に40と書いてあります。カツオ君は、先生が左手に持って突き出している解答用紙の方を見てハツとしています』

 

『カツオ君は、解答用紙を見ているのではなくて、先生の左手を見ていました。解答用紙を持っている手の薬指に婚約指輪が光っています。カツオ君は、眉毛をハの字にし、悲しい表情になると、「センセイけっこんなさるンですか!」と尋ねています。先生は、「そーよ」と答えました』

 

『ランドセルを背負ったままのカツオ君は、お父さんの前で、頭を畳に伏せて泣き伏しています。お父さんの前には、40点と採点結果が大きく書いてある解答用紙が置いてあります。浴衣姿のお父さんは、腕を組み、その解答用紙を見て、「そー・わるい点をとって、泣くくらいのまけんきがなくちゃ」とカツオ君を見なおしているようです』

 

サザエさんの四駒漫画です。

カツオ君は、矢張りませた子のようです。

担任の女の先生に恋心を秘かに持っていました。

 

その先生がテストの解答用紙を返してくれました。

採点結果は40点、悪いですね。

しかし、カツオ君は、その悪い採点結果より、重大な問題を発見しました。

先生は、薬指に婚約指輪をはめているのを発見しました。

 

思わず、「先生は結婚するのですか」と尋ねました。

先生が「そーよ」と言った瞬間、カツオ君の恋心は破れてしまったのです。

 

カツオ君のテストの結果は、お父さんに報告することになっていたのでしょう。

カツオ君は、恋心も破れ、酷く悲しんでいても、テストの結果は見せねばなりません。

カツオ君が、お父さんに解答用紙を見せ、大泣きしているのは、カツオ君が余りにも点数が悪く、そのことを嘆き悲しんでいると思ってしまいました。

 

お父さんに教えてあげたいですね、本当のことを、お父さんは知るはずありませんから。

実は、カツオ君は、担当の先生に恋心を持っていて、彼女が結婚することがわかったので、嘆き悲しんでいるのです。

カツオ君は、大変ませています。

勉強も身が入らないほど、担任の若い女の先生に恋心を寄せているんですから!

 

これを知ったらお父さんも、怒るだろうな!