カツオ君!(23)

お父さんはトイレで本を読んでも良いけど、カツオ、お前はトイレで本を読んではいけない!

 

朝日文庫版16巻、昭和31年

『カツオ君は、遊んでいた模型飛行機を置いて、本棚から一冊の本を取り出しています』

 

『取り出した本を、手に持って廊下の奥の便所に向かっています』

 

『カツオ君が便所の前に来ると、便所の中からお父さんが出てきました。本を持って便所の前にいたカツオ君を見ると。ガミガミと叱り始めました』

 

『叱られているカツオ君は、本を手に持ち、深く首をたれて下を向いて、お父さんの言うことを黙って聞いています。叱っているお父さんは、カツオ君に見えないように、後ろ手に本を持っています』

 

サザエさんの4駒漫画です。

便所、今はトイレ、に何か読みもの、新聞や本を持ち込み、読みながら出すことを習わしにしている人は、沢山いるでしょう。

何かを読みながら、自然に出すのが、排便には効果的なのでしょう。

カツオ君も、出にくいのか、本を持ち込み読みながらの排便です。

 

今朝も、本を持ち込もうとしたら、トイレから出て来るお父さんと鉢合わせになってしまいました。

カツオ君は、本を持っているのをお父さんに気づかれました。

お父さんは、カツオ君が本を持ち込むのが許せなかったのでしょうか?

何か知らないが、ガミガミと言っています?

 

それもそのはずです。

お父さんは、自分が本を読みながらトイレにいたのです。

持っていた本を、後ろ手に隠し持っています。

お父さんは、持ち込んだ本が、カツオ君に見つかったら示しがつかないと、異常に叱りつけました。

その余りの叱り方に、カツオ君は下を向いて聞くしかありません。

だから、お父さんが本を後ろ手に持っているのに気付きませんでした。

 

お父さんは、ご自身は、やっているものの、トイレでの読書はやってはいけないことだとは思っているようです。

やってはいけないことをやった己の行為を、息子にやらしてはいけない。

己に許せる行為も、我が子に許してはならないと、強く叱るのです。

 

トイレで本を読む!そんな悪いことではないと思うのですが、トイレの中に本棚を作っている人もいると聞いたことがあります。

子供たちが喜んで読む“ドラエモン”も置いてあるそうです。

「学校に遅れますよ!いそぎなさいと」と叱る声も響いてきます。