カツオ君!(2)
初めてみたカツオ君は、悧巧そうにみえましたが、そうではなかったようです。
朝日文庫版1巻、昭和21年
(1)サザエさんに連れられてカツオ君がハイキングしています。
『サザエさんが、大きなリックサックを背負い、水筒と写真機を肩にかけ、何か歌いながら歩いています。その後から、カツオ君は、何も持たず、木の枝を杖代わりにして、汗を流しながら、ついていきます』
『2人は立ち止まり、カツオ君が、「僕持ってやるよ」とサザエさんが持っている荷物を持ってやると言っています。サザエさんは「そう?」と、水筒と写真機を持たせました』
『カツオ君が、「全部もつったら!」と、リックサックも持つと生意気なことを言うものだから、サザエさんは、「そう?だいじょうぶ?」と危ぶみながら、カツオ君にリックサックを背負わせ、水筒と写真機の全部を肩にかけてやりました』
『すると、リックサックを背負い、写真機と水筒を肩にかけたカツオ君は、サザエさんに向かって「そして、おんぶ」とせがみました。サザエさんは、「チエッ」と愚痴りながら、リュックと写真機、水筒気を肩にしたカツオ君を、背負って歩るくことになりました』
(2)カツオ君は、配給されたエンドウマメが沢山入った布袋を背負って運ぼうとしましたが、重たくて、サザエさんに手伝って貰いました。
『カツオ君が、大きな布袋を背負って歩いています。カツオ君は大変重そうに、汗をかきかき歩いています。サザエさんがその姿を見て大変だと思ったようです。お姉さんを見たカツオ君は、「おこめがわりのエンドウマメの配給だ」と教えてくれました』
『重そうに布袋を背負っているカツオ君を見て、サザエさんは、慌てて走り去りました』
『立ち去ったサザエさんは、リヤカーを引いて急いで引き返してきました。カツオ君に「これに乗せなさい」とせかしています』
『カツオ君は、布袋を背負ったままリヤカーの後の端に腰かけています。サザエさんが、懸命にリヤカーを引きながら「少しは楽になった?」と振り向きませず尋ねています。布袋を背負ったままのカツオ君は「おんなじだよ」と言っています』
カツオ君が、サザエさんの四駒漫画に登場したとき、悧巧そうな小学の高学年の男の子にみえました。
しかし、なんだか変です。
悧巧ではないのでは?と思えます。
まだ、低学年で幼稚なのでしょうか?
いや、リュックを背負ってサザエさんにおぶって貰うのは、子供らしく利口なのでしょうか?
お姉さんが持っているものを、自分が持ってお姉さんが僕を背負いやすくしよう、と考えたのかもしれません。
でも、布袋を背負ったまま、リヤカーに腰かけるのは、どう見ても悧巧な子ではありません。
配給などは、古い時代の話です。
この頃、食べるものも少ない苦境の時代でした。
配給は戦後の話、戦争後間もなくの買い出しを思い出しました。
小学時代、3里位の遠い田舎に買い出しに行きます。
カツオ君と同じ年輩の高学年でした。
母のついて行く大人が、誰もいません。
リヤカーの後について行きました。
小学生には、行きは何とかなります。
しかし、帰りには疲れて駄目です。
夜も更け、暗い中、リヤカーに乗り込み横たわります。
荷物を背負ったりしていません。
ぐったりと横たわっているだけです。その内、眠ってしまいます。
母は、重くなったリヤカーを引いて帰りました。
その母が、こんな苦労が響いたのか、リュウマチを患い、足にお灸をして直していたことが思い出されます。
4年位前のことを思い出しました。
買い物に出かけました。少し重みのある買い物をビニール袋に入れ帰っていると、小学1年生になったばかりの孫が向うからやってきます。
迎えに来たと言い、袋を持ってやるよと言う。
重いからいいよと言っても、奪うようにもっので、持たせます。
初めは、張り切って受け取ったビニル袋を肩にかけて持っている。
坂道を元気に登っていきます。
しかし、ビニル袋が重いのは、肩から外してぶら下げる。
袋が地面に届きそうだ。
それでも、元気に歩いている。
その内、くたびれたと言う。
あっ!ビニルの袋が破れているよ!
引きづっていたんだ。
未だお手伝いできないなと、残念そうに袋を返してくれた。
カツオ君は、どうして袋を担いだままリヤカーに腰かけたのか、不思議です。
悧巧なのか、そうでないのか判りません。