四駒漫画(421):サザエさんのお父さん(35)
お父さんは、優し優しい夫でした。
朝日文庫版30巻、昭和40年
『お父さんは庭で花壇の手入れでもしていたようです。それが終わり、スコップと植木鉢を庭に置いて、腰に下げたタオルを手で触りながら、家の中に入るところです。置き石に足を掛け縁側の廊下に上がりました』
『腰のタオルを手にして、部屋のなはに入って来ました。そして、「オイめしにしてくれ」と言っています』
『部屋に入ってみると、お母さんがちゃぶ台に顔を伏せて眠っています』
『伏せて熟睡しているお母さんにちゃぶ台を取られたお父さんは、お母さんから離れた畳の上に、茶瓶やお椀を置いて食事をしています』
四駒漫画です。
お父さんは、優しい優しい夫だと思います。
いや、恐妻家なのでしょうか?
庭で一仕事を終え、腹が減ったので食事をしようと家の中に戻って来て、お母さんに「飯にしてくれ」と言ったところ、お母さんは、ちゃぶ台に顔を伏せて熟睡していました。
起こしたら怒られると思ったのではなく、このまま寝かしてあげようとの思いやりで、ちゃぶ台をお母さんから取りあげるのではなく、飯を自分で揃えると、それ畳の上に拡げて食べています。
お母さんを叱らない、優しいご主人でした。