四駒漫画(381):泥棒(14)
隣の泥棒には無関心?
文庫版40巻、昭和45年
『マンションのベランダの枠に、カギ爪ロープのカギを引っかけてロープを垂らし、ヘルメットを被り、マスクをした男がそのロープ伝いに昇っています。男は出刃包丁を腰に挿しています。下の方にサザエさんが通りかかっているのが見えます』
『男は、ベランダに到着し、昇って来たロープを、手繰って引きあげています』
『ベランダの男は、部屋の窓枠の隙間にパールのような金具を差し込み、懸命に何かをやっています』
『隣の部屋のベランダで、中年の夫婦が浴衣姿でテーブルを囲み、夕涼みしながらビールを飲んでいます。ご主人は、隣の部屋のベランダの出来事が気になり、振り返って見ています。しかし、奥さんは、素知らぬ顔をして、「いいじゃない、ウチに入るんじゃないから」と澄まして言いながら、ご主人のコップにビール瓶のビールを注いでいます』
サザエさんの四駒漫画でした。
泥棒が、堂々とマンションのベランダから侵入しようとしています。
マンションの高い階の部屋に、ベランダから、カギ爪のついたロープを使い、こんな手段で侵入すると教えてくれます。
しかし、隣のご夫婦は、泥棒が隣の家に入ろうとしているのを見ながら、見て見ぬふりをしています。
昭和40年代になると、マンションも立ち並び、一軒家とは違う快適な生活ができるようになりました。
高い階に住むご夫婦は、ベランダにテーブルを置き、風通しが良いのでしょう、夕涼みしながらビールを飲んでいます。
これがマンションの快適な生活なのでしょう。
御夫婦は、快適さを、楽しんでいます。
そう言えば、今のマンションに移り住んだ直後、近所の家が、ベランダでバーべキューを始め大騒ぎしたのには驚きました。
迷惑だと言われ直ぐに止めたようです。
反面、マンションは、近所付き合いが、疎かになっていきます。
しかし、この漫画の場面は、行き過ぎです。
泥棒が、侵入しようとしているのに素知らぬ顔をするとは。
隣の部屋に泥棒ですよ!
ご主人何とかしなさい!