体罰は許すべきではない
小中高の運動部には、部長・監督・顧問等の肩書の指導者達がいる。
彼等の指導がエスカレートし、暴力を振るう体罰、特に高校では、酷い体罰を振るう傾向がある。
不幸にして、大阪の桜の宮高校のバスケット部では、行き過ぎた体罰が1高校生を自殺に追いやり社会問題になっている。
しかし、この種、体罰は、存在し、少年少女達を苦しめている。
部活動を頻繁に見る機会があり、練習や試合を見てきた。
その中で行われる、体罰と断ぜざるを得ない指導者の暴力を数多く目撃してきた。
中には、指導者の陰湿で、過酷な体罰に驚かされていた。
ある高校野球部が、球場を貸し切って、練習をやっていた。
球場の外からその練習を見ることができる。
ノックが3塁手を襲った。
大きくイレギュラしたバウンドで、球が跳ねあがった。
捕れずに後逸する。
見ていたデップリと肥った監督(顧問)らしき男が飛んで行き、短い足で、生徒のケツを力任せに何回も何回も蹴りあげている。
たまたま、見ていた練習の中にも、体罰とみなされるような行為がある。
怒りが収まらないくらいの体罰を目撃したことがある。
高校野球の練習試合、回は進み、選手が守備位置に散っていく。
打者がレフトに大きいフライを打ち上げた。
レフトの守備位置にいた右翼手が懸命にバックしている。
しかし、追いつき、あと少し、精一杯に伸ばしたグローブを掠めるように球は飛んで行った。
幸いに点に結びつかずチェンジとなる。
守っていた右翼手は、素早くベンチに戻り、帽子を取りベンチの奥に座っている男に謝っている。
ところがこれで済まなかった。
選手は、奪帽し、男の前で、土下座までしている。
その男は、立ち上がり選手を足蹴りにした。
この時も、何回も何回も蹴っている。
ベンチは、練習場に簡単に作られたもので、その男の選手に対する体罰は、丸見えである。
このように、体罰は、白昼公然と行われている。
聞いたところによると其の男は、その高校野球部OBで、同じくその高校野球部OBである監督と指導していた者とのことであった。
その体罰を振るった男は、高校時代にホームランを打ったことがある、腕っ節だけが自慢の選手だったらしい。
その様なOBが、OBの監督とともに指導している。
選手達は、優れた指導者だとはみてはいない。
2人とも、日頃から暴力を振るっていたそうである。
こう言う者が、運動部の指導者の中に紛れ込んでいる。
其の高校は、過去に、名監督のもと、甲子園出場の実績もある私学であるが、不幸にして、今の彼らの指導では低迷している。
その高校は、シニアリーグからは二流の選手しか来ない野球部になり下がっている。
二流の選手を一流に育てる指導力はない。
このような指導者であるため、中学部活出の部員が優秀であればヤッカミで、体罰を振るう、活躍の機会を与えない。
指導力のない指導者は、選手を従わせるには体罰だ、とでも思っているのであろう。
ここには、選手達が指導者を尊敬できる上下関係は生まれて来ない。
元巨人選手の桑田が、朝日新聞で語っているように「絶対に仕返しされない」という上下関係の構図の中で、指導者は体罰を振るっているのに間違いない。
選手達は、異様な体罰を振るう指導者を尊敬することはなく、むしろ、軽蔑しているのです。
出来るものなら、仕返しもしたいのです。
体罰が怖くて、耐えるのではありません。
選手達は、指導力がなく、体罰を振るう指導者に負けたくありません。仕返しが出来ない上下関係の中で、目標に向かって立ち向かうため、学校の名誉のため、体罰なる暴力に耐えているのです。
土下座をし、ケツを足蹴りにされたことがあった元高校生の体験から聞いていた、運動部の指導者からの暴力を思い出しました。
桜の宮高校の生徒が、体罰に耐えきれなかったのは、極めて残念でなりません。
この体罰は、相当に酷いものであったと伝えられています。
体罰は、仕返しの出来ない環境での暴力で、絶対許せない卑劣な行為であり、無くすべき悪しき行為です。