四駒漫画(300):テレビのある光景(60)

お父さんは、カツオ君の悪知恵に負けるな。

 

文庫版42巻、昭和46年

『テレビの中で、アフロヘアーでサングラスをかけ、派手な玉のネックレスをかけ、男がマイクに向かって「アンタカテアホやろウチかてアホや」と啖呵を切っています。そのテレビの前で、カツオ君が、神妙な顔をして、リール式のテープの電機録音器を動かし、テレビからの啖呵を録音しています』

 

『カツオ君は録音すると、録音機を何処かに済ました顔をして持ち去りました』

 

『塀に囲まれた小学校の門をカツオ君のお父さんが泣き面をして中に入って行きます、小学校から呼び出しを受けたようです』

 

『返って来たお父さんは、カツオ君を前に正座させ、まさに意見をし始めようとした時、カツオ君は、録音機のスイッチをオンにしました。録音機は「アンタカテアホやろウチかてアホや」と再生しています。カツオ君は俯き加減に済ました顔をし、録音音声を聞いたお父さんは口をぽっかりと開け呆れ顔です』

 

サザエさんの四駒漫画です。

この頃ですか、「巨泉・前竹のゲバゲバ90分」が人気番組でした。

斬新なギャグや構成が、視聴者を惹きつけていました。

その番組の中で、ハナ肇がストーリーに関係なく出てきて「あっと驚く為五郎~」とギャグを叫び、あんたかてアホやろうちかてアホや、ほなさいなら~」とギャグを飛ばして、大受けだったようです。

 

カツオ君は、相当の茶目というより悪のような気がします。

格好で叱られるような悪いことをした心当たりのあるカツオ君は、お父さんが呼びだされた。

多分、意見されて帰って来たお父さんは、僕を叱るだろう、父の意見に反発出来ない。

そこで、僕が阿保なのは、お父さんが阿保だからだ、と言ってやろう。

しかし、いくら厚かましい_カツオ君でも、父親に向かって直接には言えない。

 

そこで、悪知恵の働くカツオ君は、「アンタカテアホやろウチかてアホや」を録音して、お父さんに聞かせ、「僕の阿保は、お父さんが阿保だから」と言いたかった、相当の悪賢い少年のようです。

カツオ君、己の恥ずかしいところを、父親に転嫁するな!