四駒漫画(288):テレビのある光景(48)

マスオさん、高校野球実況に集中し、サザエさんの言うことは、聴いていません。

 

文庫版38巻、昭和44年

『テレビは高校野球の実況中継をしています。マスオさんは、丸い座卓に肘をつき、タバコをふかしながら、テレビを視ています。そこへサザエさんが、やって来て話しかけています。サザエさんが「裏の高橋さんのご主人がね」と話しかけると、マスオさん「うんうん」と気のない返事です。テレビではピッチャがワインドアップモションをして、今にも投げるところです』

 

『サザエさんは、眉を吊り上げて「あなたきいてんの」とマスオさんを責めています。マスオさんは、サザエさんを振りかえると「聞いてるとも」と怪訝そうな顔をしています。テレビでは、打者がバットを強振したところです』

 

『サザエさんが、「むかしむかしこぶとり爺さんがいました」と言い出しました。マスオさんは「うんうんそれで」と無関心な返事をしています。テレビでは、打者が外野フライを打ったようで、外野手がボールを取ろうと走っています』

 

『サザエさんは、眉をこれ以上はつり上がらないほどに吊り上げ、ぷんぷんに怒り「きいていない」と言いながら部屋を出て行きました。マスオさんは何事もなかったように、素知らぬ顔でテレビを視ています』

 

サザエさんの四駒漫画です。

今、テレビは高校野球の熱戦を伝えています。

このような熱戦は、今も昔も変わらず、テレビが伝え、視る人を魅了したようです。

周りで、家族が何をやっているのか、気が回らない時は確かにあります。

マスオさんも、高校野球フアンのようで、サザエさんの隣人の世間話などには関心がないようです。

こうなると、何を話しかけても伝わらない、昔話などしても単なる物音がしている位に聞こえるのでしょう。

サザエさんそれでは駄目だ。

高校野球のテレビ中継に没頭しているマスオさんには、テレビを消してしまうか、頭を殴る位の強攻手段を取らないとテレビから眼を離さないでしょう。

サザエさんが、暴力を振るうような奥さんでなくて良かった、マスオさん!

 

今年の高校野球甲子園大会で、神奈川代表・桐光学園の松井投手が奪三振22の新記録を打ち立てました。

松井君、おめでとう!簡単に破られるようなことがない新記録だぞ!

松井投手は、神奈川県大会から視ていて、特に大きな体には見えず、涼しい顔をしていながら、スタミナもあり、完投して行く姿に驚いていました。

桐蔭学園との神奈川大会の決勝戦でも、優勝候補の噂が高かった桐蔭学園の選りすぐつた、全寮制の体の大きい、いかにも遠くまで飛ばしそうな選手達を手玉にとり、勝ってしまったのには、驚かされてしまいました。

投攻守揃った神奈川代表・桐光学園の今大会での優勝を願っています。