四駒漫画(272):テレビのある光景(32)
タラちゃんとワカメちゃんがテレビで勉強!ワカメちゃん、幼いけど賢いね!
文庫版32巻、昭和41年
『タラちゃんとワカメちゃんが、テレビの前に立って視ています。テレビは、桜の開花情報を流しています。四角い顔のオジサンアナウンサーが「サクラは6分さきです」と知らせています。二人はテレビをジーッと視ています』
『タラちゃんが、ワカメちゃんを振りかえって、「6分ざきって?」と頭をかしげて不審そうに聞いています。テレビには、四角い顔のアナウンサーが、画面一杯に映し出され、まだ開花情報を知らせているようです』
『タラちゃんは、ワカメちゃんを振りかえって、ワカメちゃんが何を言うのかなーと待っています。ワカメちゃんは、「わかんないよ」と答えました。テレビでは、四角い顔のアナウンサーが、まだ、お知らせをしています』
『ワカメちゃんとタラちゃんは、判らないことを言っているテレビの前から離れました。離れる時、ワカメちゃんは「センチでいえばいいのにカネ尺だからねー」と言っています。タラちゃんは「フーン」と言いながら後ろからついて行きました』
サザエさんの四駒漫画です。
この頃でしょうか、長さの単位や重さの単位をメートル法で表示することが、商取引で強く要請されるようになったのは。
以前、例えば、米などは、1合、1升、1斗、1俵で売買され、土地、家屋の取引単位には坪が使われていましたが、これらがメートル法で表すように規制されました。
メートル法に慣れていた者にとっても、尺貫法をメートル法に換算することは、複雑で、換算表を持ち出して、g、kg、t等の重さの単位やcmやcm2の長さや面積の単位に換算していました。
ワカメちゃんは、「カネ尺」という言葉を知っていたのですね。
多分、お姉さんが洋裁をしていたから、いや、お母さんが和裁をしていたから、カネ尺という言葉が出てきたのでしょう。
ワカメちゃんが、アナウンサー氏が言う「分」が、長さを示すものと、理解しまったのは何故なのかな?
分は、普通、時間や角度の単位として理解している筈ですが、ワカメちゃんは、長さを示すものとして理解したように思えます。
四角い顔のアナウンサー氏は、割合を示すものとして使っていることまでは判っていなかったようです。
割合をメートル法で、どのように表すのでしょう。
今、割合について、小学5年生で次のように教えられるようです。
「割合の表し方には、整数、分数、小数のほかに、百分率(%)や歩合(割、分、厘、毛、…)などがある。整数、分数、小数で表す場合は、もとにする量の大きさを1とみてそれに対する割合を表すのであるが、百分率は、もとにする量の大きさを100とみてそれに対する割合で表す方法である。また、歩合は、もとにする量の大きさを10とみて1に当たる大きさを「割」、0.1に当たる大きさを「分」などと表す方法である。」
アナウンサー氏は「6分咲き」と知らせました。
あれー「満開を10として、0.6(百分率で6%)が開いたと言うこと」何か変だ。
コマーシャルのイチロウさんではないが、余りややこしことは考えない方がいいよ。
ワカメちゃん、まだ小さいから、「分」が何のことか判らないよね。
桜の開花状況を、センチで表そうとしても、この四角い顔のアナウンサーおじさんも、何というのか判らないよ、多分。
ワカメちゃん、むずかしことは頼まない方がいいよ。