四駒漫画(258):テレビのある光景(18)

テレビに夢中になると、周りが見えないサザエさん。弟や妹、それにタラちゃんまで、美味しいことやってるよ!

 

文庫版25巻、昭和37年

『4脚のテレビがデンと置かれている居間に、コタツがあり、サザエさんが、寒い寒いと震えながら、手足を入れています。その部屋の閉められたフスマに、ツオ君が凭れかかり、サザエさんをじっと見ています。テレビはついていません。それを見ていたカツオ君は[コタツに入って]と独り言』

 

『サザエさんがテレビのスイッチを入れると、画面には、黒いマスクをし、ピストルを持った男が、キャーツと叫んでいるらしい御婦人にピストルを突き付けています。フスマに凭れかかったまま、サザエさんがやっていることをじっと見ているカツオ君は、[推理ドラマが始まって]と独り言、サザエさんは食い入るように視ています』

 

『テレビは、黒マスクの男が御婦人にピストルを突き付けています。サザエさんはテレビに夢中です、そこへ、カツオ君が「ピーナツでもどうぞ」とお皿に入れて持ってきました。サザエさんは、「よく気が付くのね」とテレビから眼をそらすこともなく、ピーナツをつまみながら夢中で視ています』

 

『隣の部屋には、お歳暮に貰ったリンゴの箱と、結びつけられた乾し柿の紐が数本、鴨居にぶら下がっています。カツオ君が丸椅子の上に立ち、鴨居にぶら下げられた乾し柿を紐から取り外しています、カツオ君の足元には、タラちゃんが皿を持って、カツオ君が取ってくれる乾し柿を待ちうけています。ワカメちゃんはリンゴの箱の中のもみ殻の中に手を突っ込んでリンゴを探っています。カツオ君は柿を紐から外しながら、「敵は当分現れないぞ」とワカメちゃんに声をかけています』

 

サザエさんの四駒漫画です。

家にテレビが有ればあるで、サザエさんも視たい番組に夢中になります。

サザエさんがテレビに夢中になってくれると、カツオ君、ワカメちゃん、タラちゃんは、サザエさんに叱られることも、好きなようにやれます。

仲の良い兄。妹と甥っ子ですね。

カツオ君が、フスマを閉めてた所に、凭れて、独り言を言っていたのは、隣の部屋のワカメちゃんとタラちゃんに聞こえるように実況していたんですね。

 

この時代、お歳暮のリンゴは、木箱の「もみ殻」の中に入れてありました。

箱の中のリンゴも、残り少なくなるともみ殻の中に手を突っ込んでかき混ぜリンゴを探っていました。

 

お歳暮の柿は、紐に吊るした乾し柿で、紐にぶら下がっています、

今でも田舎の風景として時折見かけます。

渋柿の皮をむいて、紐に並べてぶら下げ、家の軒下に吊るし、乾して甘くしていますが、最近、乾し柿も高級なものが高価な箱入りで出回っています。

子供の頃のように家の軒下に吊るされていた乾し柿とは違うもののように見せています。

しかし、甘くなった乾し柿の味は変わらないものです。

渋柿を熟す方法に、渋柿を取って来てもみ殻の中に入れておく法もありました。

もみ殻の中に、数日、置いて、時々、手を突っ込み、柿を掴むと、軟らかくなって熟しています。

この熟した柿も甘く、熟すのを待つのが楽しみでした。

時々、もみの中に手を入れ、熟した柿を盗み食いしていました。

その時の、美味しさは今も忘れられません。

 

カツオ君達が、こんな甘く、美味しい果物を隠し食いすることが出来たのも、テレビを買ってくれたお父さんのおかげです。

カツオ君をリーダーに仲のいいチームワークで、美味しいリンゴと吊るし柿を食べました。

テレビを家に買ってくれた、波平お父さんに感謝!