四駒漫画(257):テレビのある光景(17)

いくらなんでも、それはうまくいかないよ!カツオ君。

 

文庫版25巻、昭和37年

『磯野家の居間に4脚のテレビがデンと置かれています。テレビはつけてありませんが、波平さん、マスオさんがいました。そこへ、お母さんのフネさんが深刻そうな顔をして「ちょっと相談なんだけど」と言いながらやってきました。お父さんとマスオさんは、怪訝そうな顔をして、お母さんの方を振りかえっています』

 

『お母さんは、「カツオのしゅくだいが、はかどらないから野球のナイターみるのをとうぶんやめてくださらない!」ともちかけました。マスオさんは「いいですよ」、お父さんは「やむをえない、協力しよう」としぶしぶ賛同しています』

 

『さっきまであったテレビがありません。お母さんがもちかけた相談に気を取られていた3人は、テレビがなくなっているのに気が付いて、驚いて唖然としています』

 

『気が付いた3人がフスマを開けると、テレビの脚に紐をつけたテレビが引っ張られて動いています。3人は部屋から飛び出し、お母さんは「カツオ!!」と大きな声で怒鳴りつけています』

 

サザエさんの四駒漫画です。

家にテレビが有ればあるで、お母さんにとっては、カツオ君のようなテレビの見過ぎが悩みの種です。

 

小学低学年では、テレビアニメの見過ぎで、お母さんたちは悩まれているでしょう。

見せてあげたいと思われる優しいお母さんは、どうされるのでしょう。

見せてあげると、食事も、宿題もはかどらないでしょう。

厳しいお母さんは、子供の反対もお構いなしに、リモコンのスイッチを切っていらっしゃるでしょう。多分。

 

しかし、カツオ君のテレビを視たいとの執念は相当なものですね。

3人が相談している間に、何時の間にかテレビの脚に紐を結びつけて、自分の部屋へ引っ張りこもうとしています。

テレビは、引っ張られ、元の位置から、隣りの部屋を移動しています。

もう少し気付かられずに引っ張っていたら、自分の部屋まで来たかもしれません。

 

こんな悪いことをしようとしたのも、テレビが4脚だから、脚に紐を結びつけることが出来たのでしょう。

その紐を引っ張れば、自分の部屋まで来ると思ったのでしょうか?

 

絵で、面白いのは、テレビが引っ張られて、電気コードが、壁のコンセントから、引き抜けて、移動しているテレビにくっ付いて、ついていっています。

そこまで、丹念に描かれています。

奇想天外な落ちでした。