四駒漫画(240)お風呂の風景(50)
父親の威厳を守るのは優れた運動神経が必要です。
文庫43巻、昭和47年
『サザエさん家のタイル張りの浴槽に入ろうと、お父さん、カツオ君、ワカメちゃんがいます。お父さんが浴槽に近づこうとした時、床に置いてあった石鹸箱につまずき、飛びだした石鹸を踏みつけ、ツルリと滑りました。その様子をカツオ君は確りと見ていました』
『石鹸を踏みつけたお父さんは、大きく飛び上がり、ひっくり返り、浴槽の上、頭が下に、足が上になり完全に逆さまになっています。踏みつけた石鹸は宙に舞い、お父さんの逆さまになった顔は、悲壮な表情です。それを驚いた顔をして見ていたカツオ君は、後ろにいたワカメちゃんが視ないように、手のひらを拡げて、顔をふさいでいます』
『お父さんは浴槽の中に真っ逆さまに、頭から、両足を大きく拡げて飛び込ました。浴槽からは水しぶきが大きく飛び散っています。その姿をワカメちゃんが見ないように、カツオ君は、両手でワカメちゃんの目をふさいでいます』
『飛び込んだお父さんは、頭から、お湯を垂らしながら、お湯の中から、ビックリ顔を突き出しました。カツオ君が、まだ、ワカメちゃんの目を両手で確りと押え、「お父さん、父親の権威は守りました!!」とアピールしています』
サザエさんの四駒漫画です。
47年頃の時代です。
サザエさんの家のお風呂場が改装されていて良かった。
タイル張りのお風呂だから、アクロバティックな飛び込みが、怪我なく出来たようです。
木製の浴槽では、飛び込みは出来なかったでしょう。
ワカメちゃんは、お父さんが石鹸を踏みつけ、浴槽に、ひっくり返っている瞬間まで見ています。
カツオ君が、ワカメちゃんの目をふさいでから、お父さんは浴槽の中に飛び込んでいます。
カツオ君の言う父親の威厳とは何でしょう。
お父さんが、そそっかしく、石鹸を踏みつけ、浴槽の上にひっくり返ったところで、父親の威厳は、既に、無くなっていると思いますが。
寧ろ、お父さんの見事な飛び込みを見せてやった方が、父親の威厳は増したと思います。
お父さんは見掛けによらず、運動神経が優れ、風呂の底に頭をぶっつけて、伸びてしまうようなこともなく、まるで、オットセイのように水面から顔を出しています。
マスオ君のお父さんとワカメちゃんへの思いやりが判りません。
お父さんの素っ裸で開脚している姿が、駄目と言うのでしょうか?
お風呂場を改装してからは銭湯に行っていないようです。
お父さんは、改装したお風呂に満足しているようです。
今まで、度々、銭湯にいたのは、木製の風呂桶が気に入っていなかったのでしょう。