四駒漫画(230)お風呂の風景(40)

カツオ君、同じ手は通用しないと思うよ!



文庫32巻、昭和41年

『磯野家の風呂場です。風呂桶には沸かしたお湯が満たされています。カツオ君は、絵を描いた後、使った、絵具が付いた数本の筆と、絵の具が溶けた液が入った筆洗いバケツを持って浴室にやって来ました。お風呂場で、使ったお絵かき道具を洗うようです。お風呂場に入ってくると、床の上にお湯を張った洗面器が放りっぱなしでした。カツオ君はその洗面器に躓きました。持っていた筆洗いバケツの中の絵具の溶けた液を、浴槽の中に、ひっくり返してしまいました』



『浴槽のお湯は、絵具が溶けて色が付きました。カツオ君はそれを見て、しまったと顔面が色づきました。「また、やっちゃった」と顔面蒼白になっているようです』



『カツオ君は、紙を拡げ、墨壷の墨汁を筆につけ何かを書いています』



『浴槽の横の壁に「水虫によくきく」と書かれた紙が貼ってあります。裸になって風呂場に来たお父さんは、直ぐに見破ったのか「もうその手には乗らないぞ」と叫びながらカツオ君を追っかけています』



サザエさんの四駒漫画です。

今日も、お父さんは自宅の風呂です。

ところが、お風呂の湯に色が付いています。

壁を見ると「水虫によくきく」と書かれた紙が貼ってあります。

お父さんは、昨日、カツオ君に、みがき粉の入った風呂が神経痛に効くと、一杯喰わされたばかりです。

そんなみがき粉入りのお風呂に良いもんだとのんびり浸かって、後で気が付き、腹が立ちました。

今日は、いろんな色の絵具が混ざった妙な色のお風呂が水虫に効くなどと張り紙がしてあります、もう、その手は喰わんぞ、とっちめてやると、タオルを腰に巻いただけの裸のお父さんは、カツオ君を追っかけています。

今日のカツオ君のしくじりを解決する方法は、昨日の薬湯と同じ発想でした。

サザエさん家では、水彩絵具でのお絵描きの後片付けは、お風呂場でやるようです。

水に流してしまうのでしょう。

お絵描きは、色鉛筆から、クレオン、クレヨン、水彩具、アクリル絵の具、油絵具、といろいろの絵具があり、これらを使って、描いた絵に色付けするのは、楽しいものです。

お絵描きがすきな人は、はまり込んだら、時の経つのも忘れてしまうでしょう。

しかし、絵を画きあげた後に残る、絵具の付着した道具の後片付けは大変である。

色鉛筆から、クレオン、クレヨンまでは、絵具を元の箱に戻せば済み、楽なものである。

しかし、水彩具、アクリル絵の具、油絵具等は後片付けが大変だ。

水性の絵具では、水で洗い流して、後片付けは終わるが、それでも面倒。

アクリルや油絵具は後片付けが、更に、面倒で大変である。

アクリルは、水性で、使用した直後水洗いできますが、放っておくと硬化して、落とせなくなり厄介だ。

油絵具は、水に溶けないので、後片付けにもオイル類を使用し、後片付けは簡単ではない。

絵具を溶かしたオイルを下水道に流せるわけではないので、筆や道具を洗ったオイルを廃棄する時、液体状態では、ゴミ回収時、清掃員殿にお断りして処分する。

多分、絵具が解けたオイル類を布に含ませて廃棄し焼却処分する法があるのだろう。

ひと頃、水彩画では物足らず、アクリル絵具、油絵具を使って絵を画いたが、後片付けと、後に残るものの処分が面倒になり、止めてしまった。

水彩具でも、カツオ君のように「水虫によく効きますよ」と湯桶に投げ込んで処分するわけにはいかない。