四駒漫画(222)お風呂の風景(32)

何処へ行っても、うるさいサザエさん!

文庫29巻、昭和40年

『ツルツル頭の太ったオッサンが、壁に取り付けられたライオンの頭の口から温泉が流れ落ちている円形の小さな温泉風呂に浸かっています。オッサンは「ウタはサノサかドドイツかー」と良い気分になって鼻唄を唄いながら、「あ~~温泉はいいわい」と満足そうな顔をしています』

『そこに、浴室のガラス戸が開いて、サザエさんが顔を出し、「おやめなさい、そんなウタ!!」と怒鳴っています』

『ガラス戸は閉まりながら、その奥から、「それよりヒザ小僧なんかよく洗ったでしょうね!」とサザエさんのこごとが聞こえてきます。オッサンは、うるさいなという表情で「わりかし干渉がましい旅館じゃわい」と愚痴っています』

『旅館のお土産売り場の前です。お土産が並べられ、その奥に女の店員さんがいます。そのお土産売り場の前にカツオ君が、お土産を見ていました。カツオ君がお風呂に浸かっているものとばかり思っていたサザエさんは、「アラッ!カツオもう上がっていたの」と顔を赤らめています』

サザエさんの四駒漫画です。

サザエさん家は、家族旅行のようです。

家族風呂の小浴場なのでしょう、オッサンが入っている浴槽のガラス戸を開いていますから。

オッサンが目に入らなかったのも、湯気の所為でしょう。

子供を連れて行った旅館の風呂で、このような、オッサンがお湯に浸かって良い気分になり、鼻唄を唄っている光景はあり得ます。

オッサンは、のんびり浸かっているところに、子供を叱るようなに怒鳴られたら、うんざりします。

サザエさんにすれば、風呂好きのカツオが何時までも入っていると思ったのでしょう。

しかし、オッサンには、怒鳴っているサザエさんが旅館の仲居さんと思われたようです。

元気な子は、お風呂が好きでも、お土産売り場も魅力です。

美味しそうなお菓子や食べ物、綺麗な置物、キラキラ輝く記念品等等が沢山あります。

見て回るだけでも楽しい旅の思い出です。

見て回っていうちに、欲しいものを見つけると、買って、買って、とおねだりになります。

サザエさんも、お土産売り場の魅力に興味を持っている、お姉ちゃんでした。

お風呂から上がって、お土産売り場に行ったら、カツオ君が其処にいたのです。

アレーツ、浴室で唄っていたのはカツオではなかった。

うるさいサザエさんであっても、しまった!他所の人を叱ったと思えば恥じ入りますよ、多分。