四駒漫画(201)お風呂の風景(11)
タラちゃんは、風呂の中に浮いているスイカが気になる。
文庫13巻、昭和30年
『サザエさんが風呂場で風呂桶の周りの土間をデッキブラシで、ゴシゴシと掃除しています。木製の風呂スノコも洗いを済ませ、壁に立てかけてあります。今、土間を磨いているところです。土間に続く、板の間の縁にタラちゃんが腰かけて、サザエさんを見つめています。風呂桶には、長いゴムホースが差し込んであり、水を入れています』
『水が飛び散るんでしょうか、座っていたタラちゃんに、サザエさんが、手振りを交え「あっちにいっといで!」と命じています。タラちゃんは立ち上がって逃げて行きました。』
『何時の間にか、タラちゃんは戻って来て、同じところに座っています。サザエさんは、あっちに行きなさい、と手を振って示しています。そこへ、お父さんの波平さんがやって来て「やっぱりお母ちゃんが一番いいんだね」とニコニコ笑いながら見つめています』
『サザエさんが、風呂の蓋を開きました。そこにはスイカが浮いていて、サザエさんが「これのせいよ」と迷惑そうな顔をしています。それを見てお父さんがなるほど、といった表情でスイカを見ています。タラちゃんは、ニッコリ笑顔で座っています』
サザエさんの四駒漫画です。
木桶の風呂は、入って隠れたり、入れて隠したり等に有効に使えるものでした。
でも、入れてあることが判ると、こんな可愛いことが起こります。
タラちゃんは、スイカが大好きなのです。
風呂の中にスイカが浮かしてあるのを、知っているんだぞ。
はやく食べたいなー。
ママは早く食べさして。
と思いながら板の間の縁にチョコンと座ってママの掃除を見ています。
タラちゃんが、2~3歳くらいならば、まだまだママが傍にいないと泣き出すような幼児かもしれません。
おじいさんの波平さんは、タラちゃんが、ママが掃除している近くで座って見ているのは、ママの傍に居たがると勝手に思ってしまいました。
しかし、タラちゃんは、言いたかったのでしょう。
じっちゃんは、知らないんだ、お風呂の中にスイカがあるんだよ。
教えてあげない。
でも、ママが、お風呂の中にスイカがあるのを、じっちゃんに、バラしてしまった。
早く食べたいなー、大好きなスイカ!
お風呂の中にあるんだよ!
早く食べようよ!じっちゃん。