四駒漫画(180):列車の光景-(74)
外国人に目線を合わせるな!
文庫38、昭和44年頃
『電車の中にマスオさんを含む4人の大人とマスオさんの横にタラちゃんが座っています。マスオさんは、タラちゃんとお出かけのようです。マスオさんが左端に座っています。右端にはオジサンが座っていて、その前に外国人が吊革を持って立っています。その外国人が目の前に座っているそのオジサンに「イクスキューズミー」と話しかけてきました。マスオさんはその様子を漠然と見ています』
『そのオジサンは、懸命に左手を振りながら、恥ずかしげに「ノーノーエイゴだめ」と言っています。マスオさんが、それを左端の席から見ています』
『外国人が横を向いた目線のその先に、外国人を見ていたマスオさんの視線と会いました。外国人は、ジーッとマスオさんを見ています。マスオさんはシマッタと言う表情です』
『するとマスオさんはタートルネットのネックの部分を大きく、顔の上まで引き延ばし、顔が見えなくしてしまいました。外国人は唖然としています。横に座っているタラちゃんも、パパ何をしているのと言いたげな表情です』
サザエさんの四駒漫画です。
マスオさんは、タラちゃんと何処かに出かけた様子で、電車の中では、リラックスしています。
そこへ、外国人が乗りこんできて、乗客に何かを尋ねている様子です。
戦後数年経つと、進駐してきたUS兵のみならず、外国人が町で見かけられるようになりました。
街の中で、日本人は、英語を話せる人が殆どなく、例え、日本語で話しかけられても、青い目の外国人と見ると[英語が出来ません]と逃げていたようです。
時折見かける光景でした。
日本人は勤勉で親切だと言われています。
だから、エイゴが話せない自分が、外国人に話しかけられると、通じる話ができない、相手に迷惑をかけるともでも思うのでしょう。
相手が日本語で話しかけて来ても逃げる、外国人コンプレックスもあったのでしょうか?
日本に来る外国人に、日本語が話せるように勉強してから来いと、言いたいでしょうが、ビジネスの世界で、それまでして日本に来る外国人ビジネスマンは数少ないでしょう。
日本に来ても、当然のようにエイゴを喋ります。
一般の日本人は、外国人と目を合わすと何か聞かれるかもしれない、答えられないとのストレスを持って逃げようとした。
マスオさんもその種の日本人だったようです。
それにしてもタートルネックのシャツのネック部分を引き延ばして、外国人の視線を避けるとは、息子のタラちゃんもパパの姿に驚いています。
これから、益々、国際化は進む。
また、日本で、未曾有の天災は、これから起こるのは間違いない。
その時、原発を捨てきれない日本では、また原発の攻撃を受ける。
我が国自らが、住むに適した環境が狭くしていく。
原発も止めずいると、また、思わぬ災害で、自然の豊かな国であった国土も狭くなっていく。
産業も衰退していくと、この先の若者達は、日本から出て行かなければ、生きてゆけなくなることにもなりかねない。
等などと余計なことを考えると、これからの世では、マスオさんのようにエイゴから逃げては駄目だ。
世界の共通語であるエイゴは、確りと教育し、自ら学び、活躍する場を世界に拡げてゆかねばならない。
たかが、エイゴ、確りと学び、マスオさんのような大人にならないようにしよう。
しかし、日本語と日本人にとって、エイゴはなかなか難しい。
頑張りましょう!これからの日本人。英語を学び世界の国々で活躍できる人になりましょう。
とタートルネックの中から、マスオさんが叫んでいる声が聞こえて来るようです。