四駒漫画(177):列車の光景-(71)

懐かしい横浜の市電。


文庫37、昭和43年頃


『路面電車にカツオ君とお父さんが乗っています。他に乗客はいないらしく、席は、ガラガラです。お父さんが、窓枠に手を置き、席に膝をついて座り、外を見ています。まるで幼い子供のように座っています。それを見ているカツオ君が恥かしさに顔赤らめ、「みっともないよ」と言っています』



『二人は車掌さんに切符を渡して降りて行きます。車掌さんは切符を受け取っています』


『電車を降りたお父さんは、電車を横に、停留所の端に車掌さんと肩を並べ立っています。その姿をカツオ君に写真を撮らせています。カツオ君は、二人の写真を撮ろうとカメラを構えています』


『その後、電車は立ち去りました、それを見ながらお父さんが、しみじみと「この路面デンシャも近くなくなるんだ」と感慨深そうです』


サザエさんの四駒漫画です。

マイカや輸送などに自動車の時代が到来し、本格化し、道路には、沢山の自動車が走り回り、混雑します。

この状況で、道路の真ん中をのんびり走ると路面電車は、交通障害となり、路面電車が廃線となる時代が来ました。

路面電車の廃線は、いろいろの都市で観てきました。

故郷では、工鉱業都市の中心を端から端まで走っていた市電が、廃線になリ、街の風景が一変したのを覚えています。

阪神甲子園の近くに住んでいた頃には、阪神電鉄の甲子園線の路面電車が走っていました。

この線も昭和50年頃廃線になっています。

その後、東京から横浜に移り住んでいますが、横浜に転居した頃、路面電車が走っていました。

当時の横浜駅も赤煉瓦の駅舎だったと思いますが、その駅の前を市電が走っていました。

住んでいた磯子の方に通じ、磯子には、芦名橋と言う停留所があり、そこから路面電車に乗り込んだことを覚えています。

横浜駅と路面電車は下の写真のようだったそうです。

遠近回想
ここに見える懐かしい路面電車が、近くの公園に朽ち果てた姿で展示されています。

何も手を加えられず放置され、懐かしく寂しいものです。

鎌倉の江ノ電に、路面電車の風景を体感するため乗りに行きますが、この電車は、昔の乗っていた路面電車とは違います。

路面電車は、吊革にぶら下り、車窓から、街を行き来する、人達の観察するのも楽しいもので、そんなことができる早さと距離でした。

懐かしい乗り物でした。

鹿児島、熊本、広島、長崎等やその他の都市でも、今だ、路面電車が走っていると思いますが、可能な限り、残して欲しいものです。