「四駒漫画(166):列車の光景-(60)

サザエさんそれはないですよ!


文庫31(昭和40年頃)

『サザエさんが、傘を持って懸命に駈けあがっています。「お父さん忘れ物して」と愚痴りながら。まだ列車はホームに入っていません』


『ホームに駆けあがったら、列車が入って来て、お父さんは、乗りこんで席についています。座っているお父さんの禿げ頭が目の前にあります。1本だけ立っている頭の天辺の髪の毛からお父さんだと判断し、車窓は開いていて、傘の取っての部分で「いたいた」と言いながら頭を突いています。』


『すると、全然顔が違ったオジサンが、後頭部に大きな瘤をつくって振り返り、マナジリをきりりと逆立て「人違いですぞ」と怒っています。サザエさんは傘を持ってしまったと言うような表情でキョトンとしています。』


『オジサンは、「それに窓はあいてたんですぞ」と直接叩かれてしまった後頭部には、大きな瘤が出来ています。サザエは冷や汗をかきながら深々と頭を下げ謝っています』


サザエさんの四駒漫画です。

サザエさん、それはないですよ。

窓が閉まっていると思って、傘の取っ手の部分で窓を思い切り叩いたようですね。

窓が開いていて、お父さんの後頭部に似ていると言うだけで、オジサンの後頭部を頭に瘤ができるほど強く叩いたいてしまったんですから、オジサンは相当怒ったでしょう。

サザエさんは、開いていない窓の向うにお父さんがいたら、窓をいそいで開けてもらい傘を渡しそうとしたと察します。

しかし、いそいでいるとは言え状況を良く見て行動しないと、他人迷惑ですよ!

大きな瘤を作ったのだから、謝ったらいいと言うものではありませんが、直ぐ、発車する電車の光景で助かった。