四駒漫画(148):列車の光景-(42)

文庫18(昭和32年頃)

『路面電車の中です。長いシートに、ハンドバックをもったOL、学帽で半袖のシャツを着たカツオ君、ソフト帽を被ったお父さん、皮カバンを持って、霜降り柄模様のスーツを着ている人が座っています。カツオ君は眠たいのか目をこすっています。それを見た、お父さんが「ねむかったらお父さんによりかかってねなさい」とやさしく言っています』


『カツオ君は、お父さんの肩に寄りかかりました。お父さんは「ねていいよ、ついたらおこしてあげるから」と微笑みながら言っています』


『もう夜もすっかり更け、空には星が輝いています。この夜の街を路面電車が走って行きます』


『お父さんが、隣の人の肩に寄りかかり、口を開けてこっくりこっくりと眠りこけています。隣りの人が迷惑そうな顔をしています。カツオ君はすっかり目を覚まし、「おとうさん、つぎおりるんだよ!!」「これだから、ねてもいられないや」とお父さんの肩を持って揺すり、起こそうと必死です』

サザエさんの四駒漫画です。

電車の中で、このような光景はありそうです。

遊びに行って疲れるのは、子供だけではありません。

大人も疲れます。そのことを自覚せずに、いい顔をしようとしても、体は言うことを聞きません。

ついこっくりして、揺り起こしても起きない、深い眠りについてしまいます。

こんな時のこれほどの眠りは、我を忘れ、気分のいいものです。

疲れている時、電車の音と揺れは、眠りを誘うものです。

カツオ君、ドツキ起こせ、乗り過ごしたら、また後が大変だ。