四駒漫画(65)
『髪の毛も少なくなった、唇の分厚い浴衣を着たご主人が、奥さんに「いそいでウナ電をたのむ」と電報用紙を渡しています。奥さんは、判りましたと言う様子で用紙を受け取っています』
『そこへ、客室から、サザエさんのお父さんが襖をガラッと開き飛び込んできました。そして「奥さん!それは行けません!」。ビックリしているその家のご夫婦を押しとどめています。奥さんはビックリしています』
『サザエさんのお父さんは「お昼の御心配など、私はじきに御暇!!!!」と言いながら奥さんが手にしている電報用紙に、ハッと気がついたようです』
『客間の座卓に、この家の主とサザエさんのお父さんが座り、お父さんは、店屋物のウナ重をご馳走になっています。お父さんはウナ重を突きながら「どうも・・・ご催促したようで・・」と恐縮して、赤面しハンカチで汗を拭っています。お主人もウナ重を突きながら「いやいや」と笑顔で応じています。奥さんもにこやかに茶瓶を持ち、お茶をさしています』
サザエさんの四駒漫画です。
ひょうきんで、オッチョコチョイのサザエさんは、お父さんからの遺伝のようです。
お父さんもオッチョコチョイです。
知人の家に日曜日の午後にでも訪れたのでしょう。
ご主人は、ウナ電を出さなければならないことを思い出したのでしょう。
お邪魔している客間から、ご主人がいなくなりました。
一人で待っているサザエさんのお父さんは、隣の部屋から聞こえるご主人の「ウナ電を頼む」と言う話声を「ウナ重をたのむ」と聞き間違えたのですね。
お父さんは、直ぐ帰るのであれば、ウナ重を取って貰う必要はありません。思わず飛びだしてしまいました。
この家の御夫婦も感の良い人らしく。サザエさんのお父さんが「ウナ電」を
「ウナ重」と聞き間違えられてと直ぐに気がついたようです。
「ウナ重」を取り寄せてくれました。
事の成り行きでご馳走になりましたが、お父さんは、恥ずかしかったでしょう。
ウナ重を食べているお父さんの顔面が事の他、黒く塗りつぶしてあり、相当、赤面しているのを想わせます。
お父さんも、少し耳も遠くなってきていたのでしょうか?