四駒漫画(63)
『鏡台の前にサザエさんのお母さんがいて、化粧品を箱から出し、化粧瓶を置き、説明書を読んでいます。「こじわがとれ見違えるほど色白になります・・・・か」と声を出して読んでいます』
『鏡台の前で、化粧品を塗ったのか、顔を叩きながら、鏡を覗きこんでいます』
『鏡台の前で顔じゅうに化粧品を引き延ばしているお母さんの所へ、お父さんがやって来て、お母さんが読み捨てた説明書を覗き込み、「フンばかばかしい」とあざ笑っています』
『洗面室の鏡台の前です。サザエさんのお父さんが禿げた頭に養毛剤を振りかけています。「そんなもんは、気休めに過ぎんぞ」とオカさんが読んでいた化粧品の効果を否定し、振りかけた養毛剤を懸命に頭皮に擦り込んでいます』
サザエさんの四駒漫画です。
お母さんの小じわの悩み、を越える、お父さんの禿げを気にしている、お父さんの禿げ頭に毛を生やそうとしている姿には、面白味を越えた悲しみがあります。
ご婦人達には、寄る齢波には逆らえない肌の衰えがあるようで、サザエさんのお母さんも、[綺麗になりますよ]と、悪魔のささやきのような化粧品メーカーの甘い誘いに手を出してしまったようです。
この様なご婦人方が沢山いらっしゃるでしょう。
日頃、夜眠れずに、たまたまテレビを付けると、こんな悪魔が呼び掛けています。
塗る化粧品、飲む化粧品とテレビの画面に踊っています。
何れも高価で、甘い誘惑の殺し文句を並べています。
他人事ながら、これらの誘いの惹かれてしまうと、出費は大変でしょう。
サザエさんのお父さんは、頭の天辺には、髪の毛は、もう、一本しかなく、その回りには、髪の毛はありません。
いくら養毛剤を振りかけても、生えて来る奇跡は起こらないでしょう。
もし、お父さんが望む奇跡が起こる養毛剤があれば、その養毛剤はテレビの画面をにぎわし、沢山の注文が飛んで行くでしょう。
例え、お母さんが、化粧品の説明書の通り、肌の色や艶が活き返っても、貴方の頭に毛が蘇る奇跡は起こり得ません。
お父さん、お母さんに対抗して養毛剤を振りかけるのは止めましょう。
老齢になっても若くしていたいと思う、お父さんの気持ちはよく判ります。
しかし、若さは、髪の毛に限りません。
養毛剤は、もう、ギブアップしませんか?