四駒漫画(61)

『座敷の座卓の上に2個のコーヒカップがあり、灰皿には消したタバコが未だ煙を立ち昇らせています。座卓の傍らには。お父さんがポカーッとした顔をして立ち上がっています。お母さんがお盆に2個のどんぶりものを持って、入って来ました。「アラ!もうお帰りになっちゃったの」と意外だわと言う表情です』


『その直後カツオ君が、「ただいま」と学校から帰って来ました。お母さんが「おや!お前は運のいい子だよ」と言いながら、おいでおいでをしています。』


『カツオ君が座卓の前に座って、どんぶりの蓋を持ち上げた、その時、お客さんが戻って来ました「帽子を忘れちゃって」、カツオ君が出前のどんぶりを食べようとしたことも知らず。お父さんは「君。天ぷらそばも来たところだ、食べて行けよ」と言っています。お母さんとカツオ君はシマッタと言う表情です。』


『台所でカツオ君はうなだれ、お母さんが「お前も運の悪い子だね」と慰めています』


サザエさんの四駒漫画です。

本当に運の悪いカツオ君でした。運のいい子から、忽ち運の悪い子に転落しました。

残念でした、もう少しタイミングがずれていたら、天麩羅そばはカツオ君のお腹の中でした。

子供の頃、酒好きの父親が、時折、会社の同僚や部下を家に連れて帰っていました。

今の時代のように携帯などありませんから、家に連絡することなく、突然、客を連れて帰って来ます。

この様な時に、母親は大変でした。

店屋物を取り寄せ、もてなしていたものです。

もし、カツオ君と同じようなことがあったら、普段、食べることがなかった美味しいものにありつけ、喜んで平らげていたようです。

ところがそういう機会は殆どありません。

お客は立派に平らげて帰って行きます。

カツオ君のような、運、不運はなかったようです。

お父さんも大変なお人好しですね。

忘れた帽子を渡して帰って貰ったら良かったのに。